安城南校のブログ

日食と釣りと額田王②

2020/06/26

安城市のみなさんこんにちは!

ナビ個別指導学院 安城南校です。

前回は月の満ち欠けと日食、潮の満ち干についてでした。

今回は万葉集に出てくる額田王の歌についてです。

熟田津に

熟田津に船乗りせむと月待てば

潮もかなひぬ今は榜ぎ出でな

(にぎたづに ふなのりせむとつきまてば

 しほもかなひぬ いまはこぎいでな)

万葉集〔巻一・八〕額田王(ぬかたのおおきみ)

これは、国語の教科書にも載る歌です。

意味は

熟田津(愛媛県松山市の道後温泉付近にあった船着き場)で、

船を出そうと、月を待っていると(いよいよ月も明月となり)

潮も満ちて船出するのに都合好くなった。さあ榜ぎ出すのです。

月明りと潮の流れ

なぜ「月を待ち」「潮もかなった」のか。

そうです、もうお分かりですね。

名月=満月、そして大潮だからです。

月が明るいことで瀬戸内の島々がよく見えます。

そして、潮流に乗ることで船足が速くなる。

だから、出発に適していたのですね。

どこに向かって船出したのか

歌が詠まれた時代背景としては

日本・百済遺民の連合軍と、唐・新羅連合軍との戦争

白村江(はくそんこう・はくすきのえ)の戦いがあります。

この戦いのために日本からわざわざ出兵をした、

そのときに詠まれたといわれています。

理科と国語と歴史

どうでしょう?

日食の理科の話から万葉集、そして歴史に

つながりましたね。

学ぶことの楽しさ、醍醐味は

断片的な知識がつながったときに

味わえるものだと思います。

今は、定期テストや入試のための

味気ない勉強かもしれませんが

後々、教養として生きてくると思うと

少しは楽しみも見えてきませんか。

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ナビ安城南校では

今週と来週は高校生

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