安城南校のブログ
2020/07/14
安城市のみなさんこんにちは!
ナビ個別指導学院 安城南校です。
今年も梅雨の晴れ間に、近くの森でセミの声を聴くことができました。
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ところで、セミと文学といえば
松尾芭蕉の『奥の細道』。
中学の国語に出てきますね。
その句の中に
閑さや岩にしみ入る蝉の声
(しずかさや いわにしみいる せみのこえ )
があります。
元禄2年5月27日(1689年7月13日)に
出羽国(現在の山形市)の立石寺に参詣した際に詠んだ句です。
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芭蕉の句のセミは何ゼミ?
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この句に詠まれているセミは何ゼミだとおもいますか?
実はそのセミについて議論が巻き起こったことがあるのです。
歌人の斎藤茂吉はアブラゼミであると、雑誌に発表しました。
しかし「閑さ、岩にしみ入るという語はアブラゼミに合わないこと」、
「句が詠まれた7月上旬には、アブラゼミはまだ鳴いていないこと」を理由に
この蝉はニイニイゼミであると主張する人もあり大議論になりました。
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その後茂吉は実地調査などの結果をもとに誤りを認めて、
句の蝉はニイニイゼミだと結論付けたそうです。
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わたしは山間部のキャンプ場の林間で
はじめてヒグラシの鳴き声を聞いたとき
この句を思い出しました。
ヒグラシの鳴き声が一番しっくりくると思います。
セミの鳴き声は現地に行けなくても
インターネットで聞くことができます。
みなさんも聞き比べてみませんか。