新瑞橋校のブログ

春の雨に 想ふこと・・・。

2021/03/31

名古屋市瑞穂区・南区・天白区の皆様

こんにちは

個別指導塾 ナビ個別指導学院

新瑞橋校でございます。

 

春なのに 

 雛菊が差し出す傘とはいかに

   昼間でも 月がたまに見える

      と 言うが如し    雅)

 

今日は 雨ではありませんが 

 

心に浮かぶ よしなしごとを・・・

教室長の木村でございます。

 

 

「春雨じゃ ぬれて参ろう」

男は呟いた。

隣に寄り添う女性がひとつ傘をさしかけた時だった。

女の名は 雛菊 舞妓である。

   

そぼ降る雨は 半平太の着物を濡らしたが

桜も満開になり 菜の花の黄色が冴える季節は

ほろ酔いで火照った身体には心地よかった。

 

「この雨・・・ 降った後 どこへ行く・・・

 又空に戻るやな

 あの落ち葉 朽ちて土となり 樹木の栄養じゃ。

 そうなんじゃ、 

 世の中 輪廻転生・・・・ 

 降った雨は 濁る 落ち葉は 緑を消す

されど 又 きれいに なる。

 

ま・・・人生も

心配せずとも きれいに 戻る・・・と云う事か。」

 

誰に言うともなく  半平太は嘯いた。

 

「じっと 待つのでございますね」

 

「ああ どうにもならん時は・・な」

 

しばらくの沈黙を 小糠雨が包む

 

どこかで 鶯 が 啼いた。 

雨は 二人を 優しくつつむように

さらに やはらかくなった。

 

一所懸命がんばっても 中々 報われない時

苦しいですよね。 しかし

その努力は 嘘はつきません。

ほっと 穏やかな 気持ちになって頂ければ幸甚です。 

 

※野暮を承知で よくわからない方に 解説致します。

冒頭の 無理問答のような文 でまず 洒落てみました。 

新国劇「月形半平太」の名場面 「月様 雨が・・・」

のワンシーンです。こんな セリフは

ありません。 私が 一部 創作しました。

なお この 「心にうかぶよしなしごとを」は

小説・戯曲風にまとめたシリーズでたまにやっております。

 

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