新瑞橋校のブログ
2022/09/08
名古屋市瑞穂区・南区・天白区の皆様
こんにちは
個別指導塾 ナビ個別指導学院
新瑞橋校でございます。
夕闇に 晩夏
群青の 雲 光り 雅)
暑い と言っても どこか 秋の気配も・・・
雲が そんな感じに見えました。
本日は
シリーズで お送りしております
小説の 一部を 切り取った様な
心に浮かぶ よしなしごとを です。
教室長の木村でございます。
「困ったなぁ どうしよう・・・」
うつろな目で 呟く。
「どうした?」
「う~んとね お父さん 今度 うちのクラスで
地域のお年寄りの人たちにボランティア活動
するんだけど 何したらいいかなって 」
小学校4年生の次男 K次郎だ。
「そうか まあ 色々 悩め・・・
ただ 最近 お父さんも 気づいた事があってな
迷っている時 決められない時・・・
それは 情報不足 なんだよ。」
「えっ どういう意味?」
「そうだな ちょっと 情報不足っていうと
難しいわな ・・・例えばな」
そう言うと M雄は 左手でチョキの形を出して
K次郎の目の前に見せた。
「この2本の指が 二股の道としよう。
ここに差し掛かった時どっちに行こうか
迷ったとしたら・・・ 決められんわな
但し こっちの指の先は・・これ 道だとするんだぞ
この道の先 橋があるけど 壊れていて渡れない
そういう事が わかったら・・
こういうのを『情報』と言うんだ。
つまり 『行けない』 という事が今までわからなかった
それが わかったら・・・ 」
「こっち に行く! 」 K次郎が叫ぶ。
「そうだよな こっち と 腹が決まる・・・
だから もう一度 お年寄りの人たちへのボランティア
いつ どのように 何を目的にしてやりたいのか
みんなで『情報』を集めてごらん そして 考えてみ、
そうすると 自然と決まってくるわ」
「わかった そうする」
先ほどの うつろな目が
一気に嬉しそうに輝いた。
M雄は その様子を見て ふっと
心が軽くなった。
実は 最近 仕事で
行き詰っていたのだ。
くったくのない K次郎の姿は
一服の清涼剤となった。
(この素直さ・・こういうのが 大事やな・・・)
「子どもから また一つ 学び を もらった。」
M雄は 静かに つぶやいた。