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"come to here"としちゃいけないワケ ―副詞と名詞と前置詞と―

2021/06/12

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"come to school" "go to school"といったように、"come"や"go"は英語を習う上で最初期に学ぶだろうと思います。

ところで、"come to school"のように"come to"となる場合と、"come here"のように"to"が必要でない場合があります。

この2つの違い、ご存知でしょうか?


"come"単体では「来る」という意味があります。"school"は「学校」です。

ここで大切なのは、「学校"に"」という意味を持つわけではないということ。

なので"come school"だけだと「学校来る」となってしまいます。これでは不自然ですね。

というわけで"to"「~に」を加えて"come to school"「学校に来る」とするのです。

では"come here"の場合はどうでしょう?

"here"という単語は、これ単体で「ここ"へ"」という意味を持ちます。

よって"come here"だけで「ここへ来る」という意味が成立します。この違いは何でしょうか?



schoolは学校という「名詞」であるのに対し、hereは「副詞」。

ものすごくざっくりと説明すると、副詞は「動詞を修飾するもの」です。"run fast"とか"go far"とかそんな感じですね。

"here"も同様に動詞"come"を修飾している...と考えられるのです。

"to"などといった前置詞は基本的に「名詞の前」に置くものですから、副詞"here"の前には必要ない...というわけです。


ちなみに"home"のように名詞としても副詞としても使える語もたくさんあります。"come home"とかですね。


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