豊田校のブログ
2018/10/31
高校入試に影響する「内申書」「内申点」。
入試における「内申点」の扱いは、都道府県によって異なりますが
学力検査点と内申点の両方で選抜される入試では
できるだけ高い「内申点」を取っておくことが有利になります。
※ここでは調査書などを、「内申書」と表現しています。
「内申点」は、中学校の先生が
「関心・意欲・態度」 「思考・判断・表現」
「技能」 「知識・理解」
などのさまざまな観点から、学習成績や意欲・適性などを
きめ細かく評価した結果にもとづいて決まります。
各観点別評価を「A」「B」「C」の3段階で評価したものを点数化し
合計点により「5」「4」「3」「2」「1」の5段階の評定が決まります。
内申点を上げるためは、この一つひとつの観点において
高い評価を得る必要があるのです。
観点別評価の一つひとつの項目でよい評価を得て
高い「内申点」をとるには、どんなことに気をつけ
どんな対策を行うとよいのでしょうか?
・定期テスト(中間テスト、期末テスト)
定期テストで高得点を取り続けていくことは
高い内申点を取るためには欠かせないポイントです。
そのためには、計画的にテスト対策を行うことが大切です。
部活動が忙しいなどの理由で、ふだんの学習時間が
あまり取れない場合は、テストまでにやるべきことを確認し
少なくとも2週間前から勉強するなど
計画的に対策を進めるようにしましょう。
・授業態度・学習態度
先生の話をしっかり聞いて、積極的に授業に取り組むなどの
授業態度も「関心・意欲・態度」の観点で大切です。
実技教科は、上手下手だけでなく、まじめに一生懸命
取り組む姿も評価されます。
授業で指示された持ち物については
忘れないようにしましょう。
忘れ物が多いと「関心・意欲・態度」で
減点されることもあります。
・提出物
各教科の宿題やレポート、作品などの課題は
提出期限内に、丁寧に仕上げたものを出すようにしましょう。
ただ出すだけではなく
内容や完成度にも気を配ることが大切です。
定期テスト以外で、気をつけたいポイントは?
・取り組む態度、内容などが評価につながるもの
・授業中の小テスト
・授業への参加態度(発言、発表)
・宿題、ノート、副教材、プリントなどの提出物
・グループ活動の内容や参加態度
・実技教科の作品
・実技のテスト(歌唱、運動など)
減点のポイントとなる可能性があるので気をつけたいこと
・忘れ物(体操服、リコーダー、絵の具、裁縫道具など)
・授業の欠席・遅刻
部活動や生徒会活動は「内申点」に影響する?
「部活動や、生徒会活動、学校行事など
学習以外の活動も「内申点」に影響する?
」という噂を耳にして本当かどうか
気になっている方もいらっしゃるかと思います。
都道府県や高校によって異なりますが
一部の都道府県については学習の記録以外の項目に
記載されている部活動での優秀な成績や
生徒会での役割などが点数化され
高校入試の合否判定に使われています。
例えば平成30年度入試の例ですが
山梨県の公立高校入試の後期募集では
「特別活動の記録」「校外活動の記録」「その他特記事項」が
1~30の段階で点数化されます。
埼玉県では、
「特別活動等の記録」や、「その他の項目」が
千葉県の一部の高校では
「特別活動の記録」や「部活動の記録」が点数化されます。
中学生生活における様々な活動は、その時期に、その仲間と
一緒だからこそ経験できることがたくさんあります。
「内申点」への影響があるなしに関係なく
ぜひ興味がある活動には積極的に参加して
いろいろな経験を重ねてほしいものです。
「内申点」を上げるために
学習活動すべてが評価の対象になります。
テスト前だけ勉強するのではなく、ふだんから授業に意欲をもって
しっかり参加し、宿題などの家庭学習や提出物にも
丁寧に取り組むことが「内申点」を上げることにつながります。
まずは、お子さまと一緒に、通知表の観点別評価を見直して
評価が低かった項目を確認してみましょう。
そして、その観点の評価を上げるためには
具体的にどうしたらよいかを話し合ってみましょう。
自分自身の課題を意識して行動していくことは
「内申点」対策だけでなく、学力UPや、何ごとにも
しっかり取り組む習慣が身につくことにもつながります。