豊田北校のブログ
2017/11/04
豊田市の個別指導塾 ナビ個別指導学院
豊田北校でございます
今日はよい天気と思いきや
小雨がパラついたこともありました。
不安定な天気です。
豊田市の皆様 こんにちは
良き縁 (えにし)
荒ぶる海となりたれば
人の心を憂ふなりけり 雅)
教室長の 木村でございます。
小川未明 の童話 「赤い蝋燭と人魚」について
触れる機会がありました。
小学校3年の時 民話童話の類に虜になり
国内外問わず 読み漁っていましたので
この未明の作品も読んでいたと思います。
結末が思い出せず・・・・確認。
皆様は ご存知でしょうか
ざっと あらすじ を ご紹介します
ある北の海に身重の人魚が棲んでいた。その人魚は人間が
優しい心を持ってると聞いていたので、海辺の街の神社に
子どもを置き 誰かに育ててもらうようにした。
翌朝、そばの、蝋燭屋の老夫婦がみつけ、
育てることにした。
とても大切に育てられ、やがて 美しい娘に成長する。
人魚の娘が白い蝋燭にに赤い絵を描くと、
たちまち評判となり、蝋燭屋は繁盛する。
更に 神社に納めた蝋燭を灯して漁に出ると、
時化でも無事に帰ってこられるということが分かり、
ますます評判が広まった。評判を聞きつけた香具師が
娘を買いたいと言ってきた。最初のうちは老夫婦も
娘を手放そうしなかったが、人魚は、不吉なものという言葉と
法外な金を前にして手放すことになってしまう。
娘は老夫婦の元を離れたくないと懇願するが、
欲に目が眩んだ老夫婦は耳を貸さなかった。
やがて 香具師がやってきて、娘は真っ赤に染めた蝋燭を
残して、連れて行かれる。
その夜、不気味な女が真っ赤な蝋燭を買いに来た。
すると、突然、海が荒れ狂い、沢山の船が遭難する。
そして 娘の乗った船も沈んでしまう。
それからというもの、今度は 神社に灯がともると
大時化が来て人が死ぬようになっていく。
老夫婦は罰が当たったと思い、蝋燭屋をやめてしまうが
その呪いは収まらない。神社は恐れ嫌われ、人が途絶え、
ついには その街は滅びてなくなってしまった。
・・・というお話。
いかがでしょうか、 上梓されたのが
大正時代ですから 神社に子どもを置いていくことや
「人買い」も珍しい事ではなかったようです。
しかし、これでもか と 読み手の心を
完膚無きまで叩きのめす 悲惨な結末は
私も 驚きとともに これが 童話か・・と
未明さん やりすぎ とも思います。
今 の時代だけに 余計に敏感になるのかも
しれません。
一方 捨てられた子を育てたとはいえ
その娘のお陰で 商売繁盛したのですから
香具師に売ってしまった老夫婦は大罪です。
人の倫理 (みち) に外れた行為は 当然
咎められるべきでしょう。しかし、老夫婦が原因で
全く関係のない多くの人たちが亡くなり
街までつぶしてしまったのに 老夫婦は
蝋燭屋を畳むだけで留まっている。
一生 良心の呵責に 苛まれて生きていく 苦しみ
ということなのでしょうか・・・。
( 物語なのに 正論 言いすぎ ですね )
童話です。子ども達には 恩を仇で返したらいかん。
人の倫理 (みち) に外れたら とんでもない事になる。
こんなことを 教えているのですね。
最後に 私も 教育者の端くれとして
人の倫理 (みち) を説くなら
外れると 咎や罪が来るから ではなく
人として 倫理 (みち) をしっかり 全うすると
多くの人に喜ばれ 役に立ち 己も 素晴らしい心が
頂ける・・・・。
そんな 姿を 見せて生きたいと 思いました。
※勉強せんと将来困るぞ ではなく
勉強をやればやるほど 明るい未来が見えて来る
・・・・ですね。