津島校のブログ
2018/06/19
こんにちは!
個別指導のナビ津島校です!
云わばどうにもならない事を、どうにかしようとして、とりとめもない考えをたどりながら、さっきから朱雀大路にふる雨の音を、聞くともなく聞いていたのである。
これは芥川龍之介の『羅生門』、その導入部分の一節です。
国語の授業でやった記憶のある保護者の方も多いのではないでしょうか。
意識して聞こうとしていなくても、自然と耳に入ってくる雨音を聞きながら、
物思いに耽る下人の姿が描かれたシーンです。
下人はこの後、雨宿り先で老婆と出会うわけですが、
最近とある映画でもこの一節が引用され、少し話題になっていたので紹介してみました。
高校一年生の国語で嫌でも触れることになる本作ですが、
雨が続く梅雨の間に読んでみてもいいかもしれません。
国語のお勉強にもなりますからね!