桐生みどり校のブログ

心理学シリーズ やる気ってなんだろう(3)

2022/09/06

今日は、目標を立てる際にどのような目的もって目標を立てたかのよって変わるやる気についてお知らせします。

前回のテスト勉強に誰もが取り組んだと思いますが、テストについてどのように考えながら勉強をやったのか次の4つの中から選んでみてください。

①自分が前回のテストでとった成績よりも高い点数をとる、または、その単元に対して深い理解を得たい

②自分が前回のテストでとった成績よりも低い点数をとりたくない、または、その単元に対してわからないのがいやだ

③友達や学校の同級生よりもよい成績をとりたい

④友達や学校の同級生よりも悪い成績をとりたくない

みなさんどの考えが一番自分に近かったでしょうか?

似たような選択肢ですが、勉強に限らず心の健康などでもどの考えを持っていたのかと結果の関係が変わることが明らかにされています。

大きく分けるとまず①、②と③、④で分けられます。これは、課題に対して熟達(向上する)することが目標になっているのか、課題を遂行する(終わらせる)ことが目標になっているのかという視点です。もう一つは、①、③と②、④で分ける視点で、目標に対して接近(獲得する)ことと回避(避けること)になります。組み合わせにより4つのパターンになりますが、どの目標を持って課題に対して臨んでいたかということが、勉強のやり方を通して結果に繋がっています。

沢山の結果から導きだされていることは、

①自分が前回のテストでとった成績よりも高い点数をとる、または、その単元に対して深い理解を得たい

と取り組む生徒の成績が一番よくなりました。詳しく説明することは避けますが、こういった目標を持ち課題に取り組むことで、勉強のやり方を柔軟に替えることや自分が既に持っている知識との関連づけを行うことがわかっていますので、そのことがよい成績に繋がっているとされています。

対して

④友達や学校の同級生よりも悪い成績をとりたくない

と回答した生徒の成績が最も低くなりました。勉強のやり方としては、成績は単純な【暗記】であると考えて、沢山ノートに書き写すことや兎に角問題集を解き答合わせをするだけで解説などは読まないという勉強方法を採っていました。

②、③については細かいやり方の差はありますが同じ位の成績となっています。ただ言えるのは成績は①>②=③>④となっており、世界中で少なくない同様の結果が出ているということです。

自分がどんな目標で勉強に取り組んでいるか考えてみることも【やる気】に関係しているというお話でした。

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