生徒の皆さんの国語の授業やテストを見ていると、
読解の記述問題でもったいないミスが多いです。
例えば、
・「なぜですか。」と聞かれているのに、文の終わりに「~から。、~ため。」と書いていない
・「どんなことですか。」と聞かれているのに、文の終わりに「~こと。」と書いていない
答えの内容自体は合っていても、この文末表現などが合っていないことによる減点です。
読解力はあるのに思うように点数が伸びなかったり、自分は正解だと思っているのに×がついていたりする人は、
このような細かいところが原因かもしれません。
ということで、今回は「記述問題の答え方のルール」についてご説明します。
<理由・目的が問われている場合>
理由を答える問題はどの教科でもよく出てきます。
「なぜ~ですか。」「どうして~ですか。」と問われている場合は、
答えの終わりに「~から。」「~ため。」とつけましょう。
日常生活でイメージしてみてください。
「どうして〇〇したの?」と聞かれたら、「△△だったから」みたいに答えるのが自然ですよね!
<内容を説明する場合>
「どんなことですか。」「どんな気持ちですか。」「どのようなものですか。」など、
「どんな~ですか。」と問題内容の説明が問われる問題です。
このタイプの問題は、答えの文末を問題に合わせましょう。
・「どんなことですか。」→「~なこと。」
・「どんな気持ちですか。」→「~な気持ち。」
・「どのようなものですか。」→「~なもの。」
といったように、自分が答えているものが何なのかを明確にしましょう。
<文字数に制限がある場合>
「〇字で答えなさい。」「〇字程度で答えなさい。」「〇字以内で答えなさい。」など、解答の文字数に制限がある問題です。
それぞれにある程度、文字数の決まりがあります。
「〇字で答えなさい。」
この場合は、言葉通りその文字数ちょうどで答えます。
例えば「8字で答えなさい。」と書かれている場合は、8字ぴったりで答えないといけません。
書き抜いて答える問題によく出てきます。
「〇字程度で答えなさい。」
この場合は、決められた文字数の±2割を目安に書きましょう。
例えば「40字程度で答えなさい」と書かれている場合は、40の2割は8なので、40±8文字前後が目安になります。
よって、32~48字の範囲で答えを書きましょう。
もちろん、特に断りがなければ句読点も文字数に含まれます。
「〇字以内で答えなさい。」
これは、決められた文字数の9割以上(最低でも8割)で書きましょう。
例えば「20字以内で答えなさい」と書かれている場合は、9割の18文字、最低でも8割の16文字で書きましょう。
こちらも、特に指示がなければ句読点も文字数に含みます。
正しい文末表現・決められた文字数、今まで曖昧だった人は、
これらの決まりを押さえて、これから記述問題に取り組んでいきましょう!