伊川谷校のブログ
2024/10/10
思うように点数が取れない〈数学〉
◆考えられる点数が取れない理由
[1] 基本問題はできるが、応用問題になるとできない
[2] 単元によって得意・不得意のばらつきがある
[3] 問題は解けるが記述の仕方がわからない
[1] 基本問題はできるが、応用問題になるとできない
原因
基本的な問題は分かっていても少し難しい応用問題になるとできないのは、応用問題の問
題演習の不足が原因。
対策
できるだけ多くの応用問題に取り組むようにすること。
しかし、問題をやみくもにたくさん解いても数学は伸びないため、量だけでなく質も重要
となる。必ず見直しをしっかり行いましょう。
特に記述式の問題は、解説から学ぶことが多くある。解説をじっくり読み、解き方を理解
し、同じ問題が出てきたときに得点できるようにしましょう。
勉強方法
(1)応用問題の問題集を解く
わからなくても、このときは自分の力のみでやるようにしましょう。
(2)解説を熟読
解けた場合は、解説と照らし合わせて、十分であれば次の問題に進みましょう。
解けなかった場合や、解けたが自信がない場合は、その問題の解説を完全に理解するよう
に読み込み、もう一度問題を解きましょう。
理解したことをアウトプットすることで自分の実力となる。
(3)同じ問題を一週間ぐらいあけてもう一度解く
せっかく理解した内容でも、そのままにしておけば誰でも忘れていってしまうが、時間を
あけてもう一度解くことで、忘れずに記憶にとどめておくことができる。
もし間違えた場合や分からなかった場合は(2)に戻り、その問題が完璧になるまで繰り
返し取り組むこと。
(4)さらに難易度の高い問題にチャレンジ
初めは難しいと思うかもしれないが、時間がかかっても、一つ一つの問題の解き方を自分
の中に取り入れていくことが大切になる。
[2] 単元によって得意・不得意のばらつきがある
これは模試で「大問1と3」はほとんど解けるが、「大問2と4」は全く解けないなどの場
合。
原因
苦手な分野において、「基本的な部分が理解できていない」あるいは「覚えた内容を問題に
いかせない」ということが考えられる。
対策
まずは苦手な分野がどこなのか、ということを模試の結果から見つけていきましょう。
「明らかに他の分野に比べて、点数が取れていないところはないか」ここで苦手分野をし
っかりと理解していると、対策が非常に取りやすくなる。
その分野の基礎から押さえ、覚えなければならない項目を覚え、問題演習を重ねて理解を
深めていきましょう。
勉強方法
英語や国語と違い、数学は公式をやみくもに覚えるだけでは点数が伸びない。
公式を覚えたあとの問題演習が最重要となる教科である。
(1)まずは教科書で公式を覚える
教科書で太字のものは必ず覚えること。ここで覚えていないものがあると、問題は解けな
い。
(2)教科書に載っている例題で公式の使い方を覚える
「公式の使い方」を学ぶ手順は重要なので、丁寧に行っていきましょう。
(3)類題を解き、解けるかどうか確認
もし解けないものがあれば、(1)~(2)の内容を繰り返す。
(4)問題集で基本事項の最終確認
問題集演習をして、覚えた公式をどの問題でも使えるか確認しましょう。
このとき、間違えた問題やわからなかった問題は必ず解説をよく読み、もう一度同じ問題
に取り組んで、完璧になるまで繰り返しましょう。
(5)応用問題に進む
(4)の問題が完璧に解けるようになったら、「[1] 基本問題はできるが、応用問題にな
るとできない」の勉強方法と同じ方法で、応用問題を解けるようにする。
(4)の問題が全て解けるようになれば基本的な事項は押さえられたと思って良い。さら
に問題演習を繰り返し、応用力をつけて、苦手分野から得意分野へと変えていきましょう。
[3] 問題は解けるが記述の仕方がわからない
これは、普段の勉強で答えは出せるが、模試など解答の手順を書かなければいけないとき
書き方が分からない場合。
原因
答えがあっていても、手順が書かれていない、または不十分な場合は大きく減点される。
手順を書く場合、その解答によって「なぜこの答えになるのか」ということについて採点
者を説得させなければならない。
解答は自分のメモ書きではないので、なぜこの式を使うのか、なぜこの答えになるのか、
など「なぜ」を深く書いていくことが大切である。
対策
今までどおり問題演習を進めていきましょう。問題が解けるということは、勉強方法とし
て間違っていないので、勉強方法はそのままで構わない。ただそのときに、計算式を紙の
隅に書き答えだけを出すのではなく、解答の手順もしっかり書きましょう。そして答え合
わせも答えだけを見るのではなく、解答の手順があっているかをチェックすることが大事。
最終的な目標は「自分の解答だけで問題文を推測できる」くらい丁寧に書けるようになる
こと。
勉強方法
今までの勉強方法はそのまま続けて、それに加えて次のことを実行してみると良い。
(1)答えだけでなく、解答の手順をしっかりと書く
普段できていないことはテストでも出来ません。普段の勉強から、テストを想定して問題
を解きましょう。
(2)問題の解答を見本にする
初めは自分で「なぜ」という部分を書くのはとても難しい。そのため教科書の問題の解答
を見本にすること。自分の解答になくて問題の解答にある言葉には線を引き、どういう説
明が必要なのかを覚えていきましょう。
(3)解答を見ずに、同じ問題の解答の手順を書く
(2)で確認した内容を思い出しながら、自分で実際に書いてみましょう。これは英単語
を覚える時と同じで、手を動かすことで覚えやすくなる。
(4)同じ問題を一週間ぐらいあけてもう一度解く
「[1] 基本問題はできるが、応用問題になるとできない」の勉強方法と同じで、確実に理
解し手順を定着させることで、テストや模試の際でもその力が発揮できるようになる。