泉が丘校のブログ
2022/03/23
金沢市の皆さん
こんにちは。
ナビ個別指導学院泉が丘校です。
まずは、どうして暗記がこんなにもしんどいのかという事から説明をしていきます。
人間の記憶は、「短期記憶」と「長期記憶」のモデルで説明するのが主流のようです。
「短期記憶」とは、ワーキングメモリーとも言われます。
短期記憶は繰り返し唱えたり(=リハーサル)をしない限り、20~30秒の間で消失してしまうと言われています。
スーパーに行って買おうと思っている食材を家で考えていて、いざスーパーに行ってみたら何を買うんだったかなかなか思い出せないということは誰でも経験があると思います。
それは、短期記憶としてでしか、記憶の中に貯蔵されていないから、すぐに消えてしまう訳です。
また、短期記憶として、貯蔵できる数には限りがあり、7±2個のまとまりと言われています。
要は、一度に10個以上など多くの事を覚えることはできないという事です。
以上が「短期記憶」です。「短期記憶」では、勉強では役立ちません。
対象に「長期記憶」です。「長期記憶」は長いと一生覚えている記憶です。
例えば、自分の名前や住所、電話番号などというのは、忘れようと思って忘れることはできません。特別な事がない限りは、一生覚えているでしょう。
これは、名前や住所、電話番号を長期記憶として、記憶に貯蔵することに成功している例です。
つまり、勉強で大事なのは、覚えるべきことを「短期記憶」を「長期記憶」に移行してやる事なのです。
では、それはどうやってできるのか??という事が大事ですよね。
よく暗記をするために、書いて覚えるや何度も見て覚えるということを行う人がいます。
これは、「短期記憶」のところで説明した、リハーサルという行為になります。
リハーサルをすることで「短期記憶」として記憶の中に貯蔵しておける時間を多少長くすることはできます。でも、これだけでは、「短期記憶」を「長期記憶」に移行することはできません。
できませんと書きましたが、正確に言えば、効率が悪いです。
「いくら勉強していてもなかなか覚えられない」と悩んでいる人は、おそらくこのパターンです。
リハーサルばかり繰り返していて、大事なことをしていないのです。
では、大事な事とは何なのか?
「記憶から取り出そうとする事」とは何なのかというと、要するに「確認テスト」です。
人間は、自分にとって最重要な情報のみを「長期記憶」として貯蔵するようにできています。
どんな情報が最重要かというと、脳内にたくさん入ってきた情報(=リハーサルで繰り返し行う情報)よりも、自分の記憶の中から取り出そうとした情報なんです。
人間は、そういった情報を最重要な情報と認識します。
書いて覚えるでも、声に出して覚えるでもやり方は何でも構いませんが、一度記憶の中に入れて、それをさらに覚えているかの確認テストをします。
ここで覚えられていなかったものは、もう一度覚えなおしをします。
で、もう一度確認テストをします。
というのを繰り返し行います。
そうすることによって、その情報が自分にとって最重要なものだと脳が認識し、「長期記憶」へと移行します。