花巻校のブログ

理由で覚える社会 ~公民~【インフレ・デフレの話】

2020/09/15

みなさんこんにちは!

ナビ個別指導学院 花巻校です。

 

 

明日からペットボトルの値段が300円になったらどうですか?

「勘弁してよ!」という方がほとんどだと思います。

このように、物の値段が上がる(お金の価値が下がる)ことをインフレーション(略して「インフレ」)と呼びます。

逆に、ペットボトルの値段が75円になるといった、

物の値段が下がる(お金の価値が上がる)ことをデフレーション(「デフレ」)と呼びます。

一般的な消費者感覚で考えると、デフレの方が嬉しい・・・!

普通はそう思いますよね。

 

しかし、経済全体で考えると、

緩やかなインフレは経済成長につながる

そう言われています。

実際、日本銀行も年2%の物価上昇(インフレ)を目指しています。

 

えー!?なんで~?って思いますよね。

実は、緩やかなインフレが起こると、こんなことが起きます。

 

❶貯金をしている人にとっては不利になります。

自動車の例で見てみましょう。

20年ほど前、軽自動車は100万円もあれば買えていました。

しかし今では200万円を超えるような軽自動車が登場しています。

もし皆さんが1000万円貯金していたとすると、

軽自動車10台分の価値だったお金が、

今では5台分の価値しかなくなってしまった、

そう考えることもできますよね。

(もちろん20年前とは機能が違いますが)

このように、緩やかなインフレが続くと、

大きな買い物は早めにしたい!

そう思うのではないでしょうか?

 

緩やかなインフレは「お金を使わせる」ということによって、

経済の循環を刺激することが目的です。

 

一方で、

❷「借金をする人」「借金をしている人」にとっては有利な状況。

なぜ得をするか。

では、今から20年前にタイムスリップして、1000万円を借りてみましょう。

これまた極端な例ですが、20年後に一括で返済する計画で借りたとすると、

20年前は1000万円で10台の軽自動車が買えたわけです。

しかし、20年後に返すのは、軽自動車5台分のお金を返せば良いわけです。

 

では、なぜ景気が良くなることを実感しにくいのでしょうか。

それは、インフレが起こっているのに変わらないお給料、

ここが最大の原因です。

ですから、最低賃金を毎年少しずつ上げてますよね。

そうすることによって、お金の価値を少しずつ下げ、

物の価値を少しずつ上げています。

 

生徒の皆さん、この話が面白いと思ったら、

お小遣い額の物価上昇率(インフレ率)変動性について、

お母さんに熱弁してみてはいかがでしょうか。

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