北上校のブログ
2020/11/03
あっという間に、11月後半の「2学期期末テスト」まであと3週間となりました。
今回は今までのテストと異なり、
テスト直前のイベントがありません。
1学期の中総体、2学期中間の新人戦のような部活動の動きも、
今回はほぼありません。
つまり、今までのような「部活が忙しくて勉強が出来なかった」は通用しません!!
強いて言えば文化祭ですが、
それも先週末から今日にかけてほとんどの中学校で終わりました!
ただでさえ難しいテストですから、
ここで力を入れなければ今年のテストでリベンジする機会もできるだけの力をつけることすらできません。
この時期からワークを進めたり、PUNを進めたり、
少しでも課題をこなすように時間を使っていきましょう!
さて、今日の本題ですが、
皆さんは「セルフハンディキャッピング」という言葉をご存じでしょうか?
これは「特定の行動における困難に対し、あらかじめ説教区的な対処をしておくことで、自分の能力に対するイメージを守る手段」をさします。
・・・・・ぶっちゃけ何言ってんだこれ?って感じですよね。
とても簡単に言うと「事前に自分でやる言い訳を用意する」みたいなものでしょうか。
行動でいうならば、
『テスト前の勉強期間なのについつい部屋の掃除を始めてしまう』
『徹夜してしまう』
『テスト期間前に勉強よりも漫画やゲームにばかり時間を費やしてしまう』
言動面では、
『いや~昨日の夜全然寝てなくて・・・・』
『実はあんまり調子よくなくてさ~』
『昨日急に用事を頼まれて集中できなかったわ~』
あらかじめ失敗する可能性を用意しておくことで、本当に失敗した時への「言い訳」を作っておくことがセルフハンディキャッピングと言えます。
逆にもしもこれで成功してしまったら、「このぐらいでもうまくいってしまうんだ」という思考に陥り、
さらに手を抜くことを覚えてしまうという悪循環が始まってしまうのです。
とくにこの時期の定期テスト前、学生の皆さん、身に覚えがありませんか????
この行動の最も良くないことは
《実際にセルフハンディキャッピングを行う人間の成功率は、普通の人よりも低くなる》
という点です。
もちろんこれは「本来やるべき努力をせずに遊んでいる」とも考えられますから、当たり前のようにも見えるのですが、
このセルフハンディキャッピングがクセになってしまうと、
「たまたまうまくいった経験に固執して努力して成果を出せなくなる(あるいは努力をしなくなる)」という人間になってしまう可能性があるのです。
本来は良い点数が取れるだけの力があるのに、
それに見合うだけの下地が本人にない。
これは年齢を重ね、大人になればなるほどつけることが難しい力です。
『まだ遊んでるだけだし、ちょっとやる気になればいつだってできるからまだやらなくていいや』
いざ本気で取り組もうとしたときに、
本当に成功できるだけの力が自分自身に残っているかどうかは、
学力的な積み重ねだけでなく、今目の前のやるべきことにどれだけ真剣に打ち込んできたかにかかっていることを忘れないようにしましょう。
学生とは、勉強とは、そうした「人間としての力」を育むために行うものなのですから。