北上校のブログ
2021/04/07
今週はどこの学校でも入学式・始業式が執り行われていますね。
新しい3年間、6年間、1年間のスタートです!
皆さん本当におめでとうございます!!
特に高校1年生になる人たちは、3月の末に登校日があり、
そこで渡される資料や副教材、そして宿題に面食らったのではないでしょうか?
長い春休み、受験勉強から解放される猶予期間はもう終わり。
行事で忙しい日々ですが、
改めて自分の勉強習慣を掘り起こしておきましょう!
中学1年生になる皆さんも、新たな内容のスタートです!
今年から教科書も内容が新しくなり、お兄ちゃんお姉ちゃんの内容とも異なる勉強がスタートします。
学校のよってはものすごい多くの課題が渡されたそうで、
残り3年間の習慣を決定づける課題ですから、
何回でも取り組んで困らないようにしておきましょう!
最後に、新しい学年に上がった皆さん。
大量の課題にも「別になんとかなるかな~」って後回しにしませんでしたか??
そのままでは新しい1年は「何とかなりません!!!!!」
今までの悪しき習慣があるなぁと感じる人は、リセットすることができるのはこの4月だけです!!
周りに置いて行かれないように、課題に早めに取り組むクセをつける1年にしていきましょう!!
さて、今日は早速新聞記事から。
皆さん、チェックしてましたよね?
今年の高校1年生の入試問題、5教科の平均点はおよそ289点だそうです。
学校の実力テストと比べちゃだめですよ?
あくまでも3年間の内容が詰まった問題であることに注意です。
今の高校2年生の受験時に比べてさらに平均点が下がりましたね。
ただ、問題の内容を見ていくと正直なところ、「そこまで難しいか?」と思うような内容がとても多い問題でした。
一つ一つ振り返っていきましょう。
全体的に文章量は例年並み。大問2が丸々1ページ問題文だった上に、複数の資料(詩・短歌)と見比べる問題だったので、
同時にいくつかの課題を読み進める能力が要求された。
作文や古文はとくに大きな変化なし。過去問での対策で難易度の感じ方がかなり変わった教科。
個人的に文章を読んでいって疲れる科目のひとつ。大きな問題構成の変更点はなし。
関数や空間図形が終盤に見られたが、どちらかといえば序盤までのミスの数で入試の合否が分かれた印象。
上記空間図形・関数は問題文へ書き込み、理解しようとする姿勢が見えると解けた人も多かった。
長文3つは過去問にもみられる構成だったが、選択肢に変化あり。
文章を見比べるではなく、グラフが選択肢に入ったため、問題文が理解できているかが試された。
この点は共通テストにもみられるタイプ。並び替えは少し単語が難しかったかも。
小問集合からあまり得意な人の多くない内容が出ていた感覚が強い。最後まで資料やグラフを多用する問題が続いたため、
単語の暗記に注力していた人にはかなり辛い問題構成だったのではないか。
特に圧力や電気などの計算や作図の入る問題は解く側の体力を奪う内容。
例年より資料がうすい印象。理科に比べて出てくる単元や時代がピンポイントであり、暗記でも比較的正解できる問題はあったかもしれない。
しかし後半のオーストラリアの問題や最後の社会保障に関しては複数の内容を結び付けて考えなければいけなかったため、
記述の練習が不足していると空欄で終わる人も多かった。
繰り返しになりますが、今回の入試問題は別に難しいかと聞かれたら「別にそうでもない」部類です。
ただ、平均ではなく「得点上位」と「得点下位」の差が大きく開いた問題だったのではないかと考えます。
これはギリギリでも「習慣を身につけて問題をこなす時間を確保していたのか」という点が、入試の明暗を分けたということです。
実際、北上校の生徒でも平均点に近い(この場合は15点前後を指します)得点の生徒は1~2人で、
上は平均して370点前後、下は平均して180点前後に収まっていました。
ちょうどこの中間に位置しているのが、今回の平均点になるというわけですね。
逆を言えば、この差は高校に入学しても埋まることのない差ですから、
最初から高校での順位が予想出来た状態で3年間が始まってしまうということになります。
そしておそらく、今後岩手県の入試はこのように「平均すると変わらないけど、上位と下位の差は広がり続ける」という現象がどんどん進んでいくと予想されます。
もっと直接的な表現をするなら、「やる子はどこまでも上に、やらない子はどこまでも下に」という風潮が悪化するといえるでしょう。
最初のとおり、「遅れを取り戻せないまま高校でもハンデを背負い続ける」わけですね。
状況を打破するのはかんたんで、「本番を想定した問題に取り組む」こと。
これに尽きます。
暗記で点数が上がるなら、理科や社会の平均点は今とは違うはずです。
計算だけで高校に入れるなら、入試はもっと簡単です。
様々な能力を「勉強」というフィルターを通して鍛えているかを図るのが「入試」という制度です。
新しい1年のスタートです。
ぜひ、「自分に必要な練習」を積み重ねる1年にしていきましょう!