北上校のブログ

3つのステージ

2023/02/17

こんにちは。教室長の内匠です。

今日は「考えること」に対する3つのステージというテーマでお話をしてみたいと思います。

まず初めに、

・ピヨピヨちゃん

これ具体例でいうと、私塾の仕事に携わってから10年ほど経ちますが、生徒さんの中には、

本人は全然塾とか行きたくないんだけど、親に連れてこられたっていう人もいるんですね。

で、やっぱりお母さんは心配して連れてきているんで「どんな勉強法がいいか分からない」という質問をしてくるんです。

これ結論なんですが、そのときの生徒さんって、お母さんのその熱量に比べると、

そんなに成績上げたいって思ってないパターンがほとんどです。

で、この生徒さんの目標もそうですし、どんな勉強法がいいのか、っていう自身の問題点みたいなものも、

生徒さんは見えてない、問題だと思っていないという感覚ですね。

この場合は、結論、適切な目標設定と動機を与えてあげるのが大事です。

何が適切な目標設定かというと、1週間、2週間、1カ月で達成できる目標のことです。

ここでセンス無いのは、「将来受験であなたがー」と言われても、

生徒さん自身まったく実感ないので、そこに向けて目標を立てて頑張れないってことになります。

続いて動機なんですが、結論から言うと、これ賛否両論あると思うんですが、最初の一回目は物とか、

目に見えるご褒美みたいなものでもいいと思います。

ただ、長期のことを考えると、短期的な目標が達成できたときに一緒に喜ぶ、だとか、そういう点は好循環させるためにもすごく大切になります。

こんな風に、自分の目標や課題が見つからない場合は、自分で考えるとかは基本的にあまりないので、

外部的な取り掛かりで、イメージキックスタートをかけてあげることが必要になってきます。

・欲しがりさん・そして哲学者へ

ピヨピヨちゃんを無事卒業してきて、目標だとか自分の問題点が見えてくると、

次は目標に対していろんな壁にぶつかる時期になってきます。

そうなってくると、今度は生徒さんが「どんな勉強法がいいか分からない」と言い始めます。

で、私このときどうやって返答するのか、

結論、答えないで相談に乗る。

で、なんで答えないかというと、

この「どんな勉強法がいいか分からない」とか、

「これについてはどういう解決策があるのだろう?」とすごく考えている状態、

これが一番成長するときです。なので、実はむやみに答えをあげないほうが結果として賢くなります。

ただ、答えを探そうとするのをあきらめたりすると、またピヨピヨちゃんに戻るので、

いかにこの答えが出ない状態で悩み続けられるか、その期間の長さの方が重要になります。

どうしても、その答えが分からないと夜眠れない、というのであれば、

その時は、ソクラテスモードをオフにして回答者としてお答えします。

今は、インターネットで調べると、何でもかんでもすぐに答えが見つかる時代です。

しかし、いずれ答えのない問題にぶつかることもあるでしょう。

そういったことを考えられなければ、生徒さんが就くその仕事は、

ロボットに取って代わられる仕事になってしまうかもしれません。

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