北上校のブログ
2023/09/02
みなさんこんにちは!教室長です。
今日は「根性論VS論理」というテーマでお話したいと思います。
部活なんかで、とにかく野球部は全員坊主だ!とか、
イレギュラーバウンドをエラーしたら腕立て20回だ!とか、
そういった経験って、今の30代以上の方だったらあると思うんですね。
最近では、根性論廃絶の風潮があって、こういう話を全然聞かなくなりましたよね。
今日は、どっちがいい悪い、という話ではなくて、
①論理的にやることのメリット・デメリット
②根性論でやることのメリット・デメリット、そして、
③時代全体が論理的な(根性論廃絶の)風潮になるとどうなるか、
ということについて、お話したいと思います。
ではまず①論理的な組み立てでやることについて、
分かりやすいように部活でたとえてみます。
~メリット~
論理的な考えに基づいて練習するということは、
ポジションや身体的特徴によって必要な筋肉や技術を鍛えることです。
なぜその練習メニューなのか明確なので、技術も身につきやすいです。
最大のメリットは少ない練習時間で最大限の効果が発揮できるところにあります。
~デメリット~
生徒一人一人に合わせて練習する内容が異なるので、
部活の先輩や監督、コーチ、顧問が一人一人細かく見る必要があり、
人数で割った時間しか見れなくなってしまいます。
そのため、生徒はある程度の自己管理を求められ、
意思の弱い生徒はサボりやすい環境になってしまいます。
②根性論でやることについて
~メリット~
根性論での練習は、恐怖や権威による統制で、「とにかくやれ!」ですね。
全体で同じことをやらせるので、常に監視の目があります。
意思が弱くても「やらなきゃ」という気持ちになります。
それにつられて(徐々に)実力もついていきます。
~デメリット~
理不尽や理由が分からないことを全てのみこんでひたすらやるのでしんどいです。
全員で同じ練習をするので、効率はそれほど良くないです。
ただ、効率が「悪い」か、と言われると意外とそうでもなくて、
そもそも意思の弱い生徒は、練習しないよりしたほうが上手になりますからね。
③時代全体が論理的な(根性論廃絶の)風潮になるとどうなるか
結論から言うと、貧富の差、能力の有無、技術の有無、
そういった「持ってる・持ってない」が今よりもクッキリ明確になっていくと思います。
部活も仕事も、最初は自分で選んでその道に入っていきますが、
楽しかったり嬉しかったりすることもあれば、キツイこと嫌なこともあります。
論理的な世界になってしまえば、
キツイことにぶつかった時、そこで踏ん張れる人だけが色々手に入れることができる世界になってしまいます。
根性論は頑張れない、意思が弱い子のための救済制度で、
論理派は頑張れる子がさらに技術を高めるためのブースト装置ですね。
根性論が嫌いな人は、
・頑張る自信がある・もっと高みにいきたい
・しんどいことからひたすら逃げたい
論理派が嫌いな人は、
・ここ一番で踏ん張れる人ばかりじゃないことを知っている
・自分の苦労を通過儀礼として認識している
と思っているんじゃないかと予想しました。
教室長の独断偏見のまとめ
現段階で、社会はだいぶ論理的になっています。
論理派の推進は、時間の経過とともに社会の分断や争いを生むのではないかと危惧しています。
世界平和のためには、最大値をどう伸ばすか、というよりも
平均値ををどう引き上げるか、ということの方が重要なんじゃないかなぁ、
と思った今日この頃です。