上福岡校のブログ
2023/11/03
「子どもはほめて育てるべき?」
誰しも一度は考えたことがあるテーマでしょう。
ただ、わが子を褒めながら育てるのってなかなか難しいですよね。
一見、「ほめる」ことは、子どもの自尊心や自己評価を高め、
自己肯定感を向上させるポジティブなものであると思えます。
けれど、ほめ過ぎることは、子どもに対して悪影響を及ぼすことだってあるのです。
そこで、今回のブログでは「子供の褒め方」についてお伝えします!
「結果」と「努力」 どちらをほめるのが効果的?
まず、第一に肝心なのは子どもの「何」をほめるかです。
というのも、子どもができたことの「結果」をほめることには注意が必要なのです。
「よくできたね!」 とほめてあげたくなるのは親としては自然な感覚でしょう。
ですが、このほめ方は、科学的に正しいとは言えないのです。
一体なぜでしょうか? 結果ばかりほめられてしまうと、
子どもは次も同じように「よくできた!」と言われるような行動を取ろうとしてしまいます。
そのため、「できる」とわかっている簡単なものしかやらなくなってしまい、
プレッシャーを感じて、やる気が出なくなってしまうのです。
わが子を思っての行動のはずが、こうして逆効果になってしまうのです。
では、どのようにほめるといいのでしょう?
それは、「その結果を出すために頑張った努力」をほめることです。
例えば 「たくさん頑張ったから、すごくできるようになったね」
「意識して努力しているから、どんどん自分でできるようになってきたね」
といった声かけは、子どものやる気を損なわせず、やる気を促すことができます。
このように、才能の部分ばかりほめるのではなく、
努力のプロセスを伝えてあげることを意識してみましょう。
お子様のやる気がぐんぐんと上がることを実感できるはずです。
最後に、一番やってはいけない「ほめ方」をご説明しましょう。
それは他人との「比較」です。
「クラスで一番!」 「〇〇ちゃんよりできたね」 など、ついつい日常の子育ての中で、
ぽろっと口から出てしまうもの。
実は、自分の子どもと他の子どもの能力を比較することは、
最もやってはいけないほめ方なのです。
ですが、周りとの比較で、子どものやる気が実際にアップしたという効果を体験した方もいるかもしれません。
実際に、社会的比較によるほめ言葉が、子どもを一時的に強く動機づけることもあります。
ですが、根本的に大事なことは、「長期的なやる気」をサポートできるかどうかです。