姶良校のブログ
2017/11/01
姶良市の皆様のみなさん、こんにちは^^
学習塾のナビ個別指導学院 姶良校の畑野です。
・国語が苦手な小学生がどこで躓いているのか
・なぜ勉強しても力が付かないのか
・どうすればテストで得点できるのか
ということがよく分かります。
その経験から、国語の勉強法についてまずお伝えしたいことは、「国語の問題は3階層ある」ということです。
1.知識を問う問題
2.作成者の指示に従う問題
3.文章の意味を聞く問題
の3階層になります。
(この番号が大きい問題ほど、習得に時間がかかります。)
まずは、この3階層の問題があるということをしっかりと意識してください。
それでは、次に各階層について、その勉強法をお伝えしていきます。
まず最初に、第1階層の「知識を問う問題」の勉強法についてです。
知識を問う問題というのは、
・漢字の読み書き
・ことわざの意味を聞く
・四字熟語を書かせたり、意味を聞く
などの問題を指します。まさに、暗記問題と言えますね。
今から少し厳しいことを言いますが、これは私が自慢したいわけでなく、おごっているわけでもなく...
事実としてお伝えするものと思って、受け取ってください。
灘中学に合格した私から言わせると、知識を問う問題を回答できないことは「中学受験の準備をしていない」としか思えません。
ただ覚えれば解けるわけですから、絶対に間違ってはいけないのです。
ですから、覚えれば解ける問題は、親御さんがしっかりと管理してあげて、確実にマスターさせてください。
それだけで中学受験の国語の問題の約3割は得点できるようになります。
小学生のお子さんにしっかり覚えさせるためには「親が一緒にチェックしてあげる」ということが最も効果的です。
漢字やことわざ、四字熟語などは単純に覚えるだけですから、基礎知識がなかったとしても、すぐに子供と一緒に勉強できます。
ですから、ここで失点しているなら今日からお子さんと一緒に勉強し、しっかりチェックしてあげて下さい。
次に2番目の、「作成者の指示に従う問題」の勉強法についてのお話をします。
作成者の指示に従う問題というのは、
・主語と述語はどれになりますか?
・この部分を詳しく言い表した部分を12文字で抜き出しなさい
・線を引いた部分と同じ意味の言葉を本文中から探しなさい
このようなタイプの問題です。
長文が出てきて、問題の作成者から指示が出されるのです。
大切なことは、この問題を解く力を読解力と一緒に考えないことです。
読解力というのは、「文章を作っている人の言いたいことを読み取る力」ということになります。
これに対して、作成者の指示に従う問題では、読解力がなかったとしても、極端な話、長文の意味がちんぷんかんぷんだったとしても、問題を解くことができるのです。
国語がトップクラスの私の場合でも、「この文章は何が言いたいのかが全くわからないなあ・・・」という経験はよくありました。
それでも、その問題のなかの7割くらいは正解できたのです。
なぜなら、作成者の指示に対して適確に従うことができたからです。
作成者の指示に従う問題は、読解力とは切り離して考えて対策を進める必要があるのです。
まずは、このタイプの問題を、「読解とは別物なんだな」と認識するのが最初のステップです。
その認識がしっかりできれば、パターンが見えてきますのでね。
ここでも大切なことは、「子供と一緒に勉強する」ということだと言えます。
それでは3つめのタイプの、「文章の意味を聞く問題」についてお話していきます。
いよいよ最後のステップです。
文章の意味を聞く問題というのは、こんなタイプの問題です。
・作者が言いたかったことを50文字以内に要約しなさい
・主人公の○○○は、どんな気持ちでこんなことを言ったのでしょうか?
・線を引いた部分を分かりやすく30文字以内で説明しなさい
こういう問題ですね。
このタイプの問題は難しいです。
なぜなら、文章の内容を正確に理解している必要があるからです。
これこそ、「読解力」と言えます。
さて、読解力を付けるためには、何をすればよいのでしょうか?
保護者の方の中には、「うちの子は本を読まないので読解力がないんです。国語が強くなるために、本を読ませないといけないです」・・・こんなふうにおっしゃる方も結構おられますが、
本を読むことは読解力を付けるために最大の近道でしょうか?
私は全く違うと思います。
そもそも、受験を控えたお子さんに悠長に本を読む時間はありません。
また本を読んだからと言って、文章の意味が分からなければ結局何も変わらないままですね。
それでは何をすればよいのか・・・
やるべきことは、問題集の長文を子供と一緒に読みながら、
「これはどういう意味かな?」
「これはこういうことなんだよ」
と逐一解説してあげることです。
つまり、
「これどういうことかな?」→「なんだこういうことか」
という、疑問と納得を繰り返し見聞を深めていく作業です。
読解力を付けるためには、この方法が一番手っ取り早いです。
さて、ここで大切なポイントが2つ。
1つ目のポイントは、「なぜ教材が本や新聞ではなく、国語の問題集なのか」ということです。
その最大の理由は、「問題として使われているから、学ぶところが多い」ということです。
わざわざ問題として使っているので「問題として突っ込みどころ満載」ということなのです。
2つ目のポイントは、「だれがその作業をするのか?」ということです。
これは親か兄弟か家庭教師のいずれかになります。
文章の意味を理解できる人が、一緒に勉強する必要があります。
もしあなたが自信がなければ、家庭教師を雇うと良いでしょう。
家庭教師を雇われる場合は、「長文を子供と一緒に読んで、何を言っているのかを教える」という作業だけですから、中学受験の経験は必須ではなく、国立の文系の先生が適任だと言えます。
小学生の国語の勉強法については、3つの段階に分けて考えることが最初のステップになります。
「国語が苦手だから本を読ませる」というような安易な方法では、効果が期待できません。
私がお伝えした情報を参考に、戦略的に考えるようにして下さい。
高校一般入試3月6日7日 あと 125日
高校推薦入試2月5日 あと 96日
高校私立入試1月24日~29日 あと 84日
大学入試センター試験1月13日14日 あと 73日
=ナビ個別指導学院 姶良校=
担当 畑野 康次