勉強には、【気】(やる気)、【質】(勉強の内容・効率の良い勉強)、【量】(解く問題の数)の三つの要素が必要です。どれか一つが欠けても、勉強の効果は十分に得られません。これらの要素がどのように関係しているのか、どのように整えるべきかについてお話しします。
よくある誤解:気 ⇒ 質 ⇒ 量 の順序
多くの人が、まず【やる気】を出さないと何も始まらないと考えがちです。しかし、やる気を出すこと自体がとても難しいのです。
例えば、テストの結果が悪く、切羽詰まった状況では「ここでやらなければマズい!」という気持ちが生まれ、行動に移すことができます。でも、受験のような重要な場面では、この方法では非常に困難です。遅れを取り戻すために、他の生徒の2倍以上の努力が必要になり、「やってもなかなか上がらない」「やってもキリがない」と感じてしまうかもしれません。
やる気が出る時とは?
どんな時に【やる気】が出るのでしょうか。それは、勉強の内容がわかり始めた時です。
- **「わかる!」「できる!」「次もやってみよう!」**という気持ちになると、勉強が楽しくなり、継続しやすくなります。
【質】と【量】で【気】を引き出す
やる気を引き出すためには、まず【質】や【量】を上げることが重要です。
- 勉強の内容がわかるようになり、できることが増えると、自然とやる気も出てきます。
- 前向きに取り組む環境を作ることで、勉強が続けやすくなります。
実践のポイント
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小さな成功体験を積み重ねる
- 簡単な問題から始めて、「分かった!」「できた!」という感覚を大切にしましょう。
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環境を整える
- 静かな場所や必要な教材が揃った場所を用意しましょう。
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計画を立てる
- 効率の良い勉強計画を立て、無理のない範囲で進めていくことが大切です。
まとめ
勉強の三要素である【気】、【質】、【量】は互いに関連しています。やる気を引き出すためには、まず質の高い勉強を行い、量をこなすことで成功体験を積み重ねることが重要です。そうすることで、自然とやる気が出て、勉強に前向きに取り組むことができるようになります。
まずは小さな一歩から始めて、「分かった!」「できた!」という感覚を大切にしましょう。継続して取り組むことで、やる気も自然と湧いてきます。お子さんの勉強をサポートする際には、ぜひこれらのポイントを心に留めてください。