出水駅前校のブログ

英語の発音

2021/01/07

"Ghoti"。

この単語、何と発音するのかご存知でしょうか?

答えは"fish" [ˈfɪʃ]

...これだけ言われても何のこっちゃ、となるので解説を。


英語には「見た目の綴り」と「実際の発音」の差が大きい単語がいくつも存在します。
例えばlaugh [læf] ,women [ˈwɪmɪn] ,nation [ˈneɪʃən]など。

そこで、laugh [læf] の "gh"、

women [ˈwɪmɪn] の "o"、

nation [ˈneɪʃən] の "ti"、

この部分だけを抜き取って繋げた結果、"Ghoti" [ˈfɪʃ] という非常に不思議な発音の単語が誕生した、というわけです。


何故英このように綴りと発音のギャップが大きくなっているのか?これにも理由があります。

「大母音推移」と呼ばれる、「英語の発音そのものの変化」が15世紀から17世紀に、約200年という年月をかけて起きたからです。

ここで生じた大規模な発音の変化に対して、印刷技術の進歩や書物の普及が重なってしまい、発音は変化したのに綴りがその変化に対応されないまま固定化されてしまった、と考えられています。

何故200年という非常に短い期間でこれほど大規模な変化が起きたのか?その原因はまだ謎に包まれています。


ちなみにこの"Ghoti"という単語、同じ発想で「発音できない単語」と解釈することもできます。

though [ðoʊ]

people [ˈpiːpəl]

ballet ['bæleɪ]

business [ˈbɪznəs]

...という風にですね。



読んでいただきありがとうございました!!

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