鹿児島中央校のブログ
2020/12/03
保護者の方から「子どもの勉強に対するやる気が見えない。やる気がない状態で塾に通わせても、お金の無駄だ!」と言われる方がいます。
その気持ちはよく分かります。
ただ、そのような時に私は必ず保護者の方に言う事があります。
「子どもに振り回されるのはやめましょう」と。
例えば、大人でもやる気の波というのはあると思います。
常にやる気MAXで毎日を生活するのはかなりの負担がかかると思います。
それを緩和するための「働き方改革」だと考えています。
しかも大人は頑張って働いた対価として「給料」を貰えます。
頑張った事が形として評価される訳です。
では子どもはどうでしょう?
子どもも当然やる気の波があり、毎日親が思っている通り動く事はありません。
毎日、宿題や勉強に追われると嫌な日もあるでしょう。
しかし、その様子を見て「うちの子はやる気がない」
と決めつけてしまい、本来やらせないといけない事を見失ってしまう傾向があります。
習い事と勉強は、将来を見た時に、その重要性には大きな違いがあります。
そこを見失ってしまう事を私は「子どもに振り回されている」
と表現しています。
しかも、子どもは勉強に対する対価を実感できません。
(勉強を頑張ったから自分が得をしたという感覚がない)
大人になった時にその対価は現れてくるからです。
子どもも、自分の事は自分がよく分かっています。
それに対して大人がとやかく言うのはどうかと思います。
(勿論正しい道に進むための言葉や行動は絶対必要ですが...)
子どもに本当にやる気をもって頑張ってもらいたいのであれば、
やる気のないことを断ち切るのではなく、客観的に見て、
出来てないところではなく出来ているところを見つけてあげて、しっかり褒めてあげましょう!
それが「やる気」を回復する一番の薬だと考えます。