実業高校でも5教科は重要
実業高校に進学すると、専門的な技術や知識を学ぶことに焦点を当てます。
しかし、それは5教科(国語、数学、社会、理科、英語)の学習が不要になるという意味ではありません。
これらの基礎学力は、社会で生きていく上で必要不可欠なものであり、専門知識とともに育てることが大切です。
就職活動と5教科の勉強
多くの生徒が気づいていないのは、実業高校からの就職活動においても、5教科の成績が非常に重要になるという事実です。
就職活動では、提出する「評定平均」が採用選考の一つの基準となります。
これは、中学校の「内申書」と同じく、学業成績を反映したものです。
評定平均の重要性
例えば、工業系の高校を卒業したAさん、Bさん、Cさんが同じ企業の面接に臨んだとします。
3人とも取得した資格や面接の印象に大きな差はありません。
このような状況で面接官が最終的に見るのは、評定平均を含む「内申書」です。
評定平均は、学生がどれだけ学業に励んできたか、また、苦手な勉強にもしっかり取り組んできたかの証明となります。
学びの価値
「あまり好きではない勉強を頑張った証=嫌なことから逃げない人の証明」として、企業は評価します。
これは、仕事においても同じことが言え、どんなに専門的なスキルを持っていても、
基本的なコミュニケーション能力や論理的思考能力が求められる場面は多々あります。
これらは5教科の勉強を通じて養われる能力です。
まとめ
工業高校や商業高校に進学する場合でも、5教科の勉強は決して無駄にはなりません。
むしろ、将来の就職活動において重要な役割を果たすことを理解し、バランスの取れた学習を心がけましょう。
苦手なことから逃げずに挑戦する姿勢は、学校だけでなく社会に出てからも大切な資質です。
学びの場である高校生活を通じて、自分自身の可能性を広げ、未来への道を切り開くための準備をしましょう。