三足のテーブルと四足のテーブル　―安定という概念―

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三足のテーブルと四足のテーブルがあったとします。

この時、「より安定するのはどちらか？」と聞かれた場合、皆さんはどう答えるでしょうか？

「三足のテーブルの方が安定する」と答える方もいると思います。

四足のテーブルの場合は置いた場所によってガタつくことがあるのに対して、三足のテーブルならどんな場所でもガタつかないからです。

これは、任意の3点を定めることで平面が一意に定まることに由来しています。

つまり、どんな平面であろうと（どんなに地面がデコボコだろうと）、必ずガタつかないようにテーブルを置ける（足先の三点全てがその床上における）からです。

これに対して、四足のテーブルの場合、足先の四点が必ず全て床上に置けるとは限りません。

場所によっては足先が浮いてしまいます。これが「ガタつき」の原因となるわけです。



ところで、「四足のテーブルの方が安定する」と答える方も多いと思います。

これは実際に三足の椅子と四足の椅子に座ってみると体感できるのではないでしょうか。

三足のほうはガタつきこそ少ないですが、非常に転倒しやすいという性質があります。

これは、四足に対して三足の場合、重心のズレを許容できる範囲が狭い（座ると転倒してしまう場所が広い）ことに由来しています。

一口に安定、といっても「何をもってして安定というのか？」で答え方が変わってくる問題の一例となります。



ちなみに四本脚のテーブルや椅子を安定させたい場合は、その場で椅子を回してみましょう。

最大でも90°回せば必ず安定するようになります。

何故そうなるのか？という話になると数学的に諸々込み入った話になってしまうので、またの機会に。

読んでいただきありがとうございました！！

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