八代松江通校のブログ
2023/09/22
時折、生徒から
「なぜ勉強しないといけないのか?」という疑問が寄せられることがあります。
たとえば、理科の元素記号を多く覚えても、
それを将来の仕事で使用しない場合、その知識は一生活かされないでしょう。
また、歴史の年号を覚えても、
社会に出ればそれがどれほど役立つかは限られています。
しかし、なぜ子どもたちは勉強をする必要があるのでしょうか?
その問いに対して、私はいつも「人生をより充実させるためです」と答えています。
子どもたちが社会に飛び出す際、数々の選択が待ち受けています。
そして、現実は必ずしも善人だけではないことも事実です。
選択の岐路に立った際、将来を見越した賢明な判断が求められます。
そのためには、柔軟な思考力や洞察力を養うことが不可欠です。
この能力を育むためには、若いうちから自分の脳を鍛えておくことが大切です。
若い頃ほど脳は鍛えやすく、その努力が実を結ぶほど、情報処理能力も向上します。
そのため、若年期に勉強を行うことは有効な手段と言えます。
人生において不可欠な思考力や判断力、洞察力を磨くため、子どもたちはさまざまな教科を学ぶのです。
当然、その中には即座に実用的な知識も含まれています。
新しいことを理解し、記憶することは、五感を駆使して経験をすることでもあります。
この過程は、個人の成長に繋がるものであり、
困難なことや覚えにくいことにも立ち向かう姿勢を養います。
子どもたちの評価は、単にテストの点数だけではありません。
大切なのは、問題に向き合い、解決へと導く過程です。
「できないからやらない、やらないからできない」という閉じた循環ではなく、
挑戦することで成功を感じる経験を積むことが大切です。
子どもたちが自信を持ち、様々な困難に立ち向かう力を培ってほしいと願っています。