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実業高校でも5教科の学習が重要なのか

2024/02/16

中学3年生との面談で、工業高校や商業高校に進学すると「5教科の勉強が不要になる」と誤解している生徒がいることに気がつきました。このような勘違いは、進路選択に大きな影響を与えかねません。ここでは、なぜ実業高校でも5教科の学習が重要なのか、そしてそれが将来の就職活動にどのように関わってくるのかを解説します。

実業高校でも5教科は重要

実業高校に進学すると、専門的な技術や知識を学ぶことに焦点を当てます。しかし、それは5教科(国語、数学、社会、理科、英語)の学習が不要になるという意味ではありません。これらの基礎学力は、社会で生きていく上で必要不可欠なものであり、専門知識とともに育てることが大切です。

就職活動と5教科の勉強

多くの生徒が気づいていないのは、実業高校からの就職活動においても、5教科の成績が非常に重要になるという事実です。就職活動では、提出する「評定平均」が採用選考の一つの基準となります。これは、中学校の「内申書」と同じく、学業成績を反映したものです。

評定平均の重要性

例えば、工業系の高校を卒業したAさん、Bさん、Cさんが同じ企業の面接に臨んだとします。3人とも取得した資格や面接の印象に大きな差はありません。このような状況で面接官が最終的に見るのは、評定平均を含む「内申書」です。評定平均は、学生がどれだけ学業に励んできたか、また、苦手や嫌いな勉強にもしっかり取り組んできたかの証明となります

学びの価値

「あまり好きではない勉強を頑張った証=嫌なことから逃げない人の証明」として、企業は評価します。これは、仕事においても同じことが言え、どんなに専門的なスキルを持っていても、基本的なコミュニケーション能力や論理的思考能力が求められる場面は多々あります。これらは5教科の勉強を通じて養われる能力です。

まとめ

工業高校や商業高校に進学する場合でも、5教科の勉強は決して無駄にはなりません。むしろ、将来の就職活動において重要な役割を果たすことを理解し、バランスの取れた学習を心がけましょう。嫌なことから逃げずに挑戦する姿勢は、学校だけでなく社会に出てからも大切な資質です。学びの場である高校生活を通じて、自分自身の可能性を広げ、未来への道を切り開くための準備をしましょう。

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