小学2年生の算数で学習する「時刻と時間」は、算数の中でも最初の難関となることが多いです。しかし、大人になるとほとんどの人が時計を読んだり、時間の計算ができるようになります。これは、実生活の中で時計を読む経験や時間の計算をする機会が多いためです。子どもたちが「時刻と時間」を理解するためには、実生活の中に時計や時刻の計算を取り入れることが重要です。
具体的な方法
① 会話の中で「時刻・時間」を意識させる
家の中で勉強やゲームをする際に、時間の感覚を子どもに植え付けましょう。
例えば、次のように質問してみてください。
- 「〇時までね」→「〇時までだからあと何分でしょう?」
このように聞き方を変えるだけで、子どもは自然と時間を意識するようになります。
② 行動をする際に時計を意識させる
家の中にアナログ時計を1つ用意すると良いです。学校の算数の問題は基本的にアナログ時計を基にしているため、子どもがアナログ時計を見慣れていないと難しく感じることがあります。段階的にアナログ時計を見て時間を意識させましょう。
- 短針のみ: 短針が指している数字を読む練習から始めます。
- 短針と長針(30分刻み): 長針が30分刻みで動くことを理解させます。
- 短針と長針(細かい分数も): 最終的に、短針と長針が示す細かい分数も読めるようにします。
③ 時計の選び方と使い方
自宅にアナログ時計を掛けていない場合、新しく購入することを考えても良いでしょう。以下のポイントに注意して選びます。
- 1から12までの数字が書かれているもの
- 数字が均等で見やすいもの
- メモリが分刻みで表示されているもの
また、時計の学習を進めるための便利なアイテムとして「学習時計」もあります。これは、長針と短針が色分けされていて、数字の読み取りが簡単なデザインのものです。
日常生活での時間意識の重要性
このように、日常生活の中で時間を意識させることは、小学算数の単元の学習以外にも、大きくなった時に時間を読みながら行動できるようになることに繋がります。小学校に上がる前から家庭内で時間を意識する習慣をつけることが大切です。
子どもたちが「時刻と時間」を楽しく学びながら理解できるように、日常生活の中でこれらの方法を取り入れてみてください。家族みんなで時間を意識することで、自然と学習が深まります。