算数や数学の図形問題は、好き嫌いが分かれやすい単元です。しかし、小学校から高校まで続くこの分野を、できるだけ苦手意識を持たずに過ごせることが望ましいですよね。そこで、小学生のうちから図形問題に取り組む際に役立つ方法を紹介します。
① 「量感」を身に付ける!
小学校低学年の長さの問題で、「教科書の縦と横の長さはcm、mmどちらで表す?」というような、実生活の中にあるものを特定の単位で表す問題があります。大人には当たり前でも、子どもには経験が少ないため意外と難しいと感じる子も多いでしょう。
こうした「量感」は、問題を解く際に非常に重要です。例えば、ありえない答えが出た時に違和感を感じる能力が身につきます。そのため、勉強として捉えるのではなく、クイズのような感覚で家の中のいろいろなものを物差しで測ったり、重さを測ったりしてみましょう。これによって、自然と経験が積まれていきます。
② 実際に図形を作ってみる!
中学年から高学年になると、立体的な図形問題も登場します。これらの立体問題は、目に見えない部分を想像する必要があるため、イメージ力が非常に重要です。また、立体を切り開いた展開図を書く問題も出てきます。このような問題に苦手意識を持つ子も少なくありません。
そこで、頭の中で考えるのではなく、「実際に図形を作ってみる」ことをお勧めします。厚紙や折り紙を使って、問題になっている立体を作ってみると、理解が深まります。そして、それを切り開いて展開図を目で確認できると、より理解しやすくなります。時間がない時は、ティッシュの箱やトイレットペーパーの芯を使って試してみてください。
図形問題は、絵を描いたり、プラモデルを作ったりといった勉強外の経験が非常に役立つ分野です。そのため、こういったことに興味が持てない子どもにとっては、苦手になりがちです。上記の2つのポイントに注意して、小学生のうちから苦手意識を持たないように取り組んでみてください!