多くの保護者が、「子どもが自主的に勉強をしてくれればいいな」「自分から進んで塾に行ってくれたらいいのにな」と考えていることでしょう。やはり、子どもが「やらされている」のではなく、「自分からやっている」状態で勉強をすることが、学習効果を高めると考えられています。これは、脳の発達においても、自主性に繋がる「知的好奇心」が重要だからです。
知的好奇心と学習効果
「イヤイヤやっている」とき、脳の記憶を司る部分である「海馬」は、覚えなくてもよいと判断してしまう可能性があります。つまり、学習効果が低くなってしまうのです。しかし、「自分からやりたい」と感じているときは、記憶の定着も良くなります。この自主性に繋がる知的好奇心を高めることが、効果的な学習には欠かせません。
熱中体験の重要性
知的好奇心を高めるためには、「熱中体験」が重要です。自主的に学び、高い学力を持った人の中には、何かに熱中した経験がある人が多いと言われています。興味深いことに、この「熱中体験」は、スポーツやプログラミングなど、勉強以外の活動でも構いません。何かに熱中している生徒は、いざという時の集中力が他の人よりも高いように感じられます。
一緒に勉強する効果
また、直接的に勉強してもらうための効果的な方法として、「一緒に勉強する」ということが挙げられます。脳には「ミラーニューロン」という、まねする・模倣する機能が備わっています。保護者が一緒に勉強することで、子どもはその姿を見て、楽しく自主的に勉強を始めるきっかけになるかもしれません。
まとめ
子どもの自主的な学習を促すためには、知的好奇心を高めること、そして熱中体験を持たせることが重要です。また、保護者が一緒に勉強することで、子どもの学習意欲を引き出す手助けになるでしょう。勉強が「やらされている」から「やっている」に変わることで、学習効果が大きく向上することを目指しましょう。