西大路・下京区・南区・右京区の皆さん、こんにちは!
教室長の松田です。
先日、久しぶりに大阪の曽根崎に行って来ました。
国語・歴史を学ぶ時に避けては通れない偉人、近松門左衛門の
作品の舞台を見たくなったからです。
近松門左衛門といえば
「曽根崎心中」。
醤油屋の手代、徳兵衛と遊女お初が友人に裏切られ、
世をはかなみ心中するという悲恋ものです。
商店街を抜けると、目的地「お初天神」が有りました。
境内に一歩足を踏み入れると・・・!!!
何と
恋人の聖地になっていました。
ハート型のオブジェや顔だしパネル等、
何故か微笑ましくなりました。
悲恋よりも、こちらの方がポジティブな
大阪人にピッタリかも知れませんね。
近松門左衛門は福井県出身。江戸時代の浄瑠璃作家です。日本のシェークスピアとも言われ、作品は110を越えます。文章へのこだわりから、この様な逸話が残されています。
近松門左衛門が原稿に句読点(「、」「。」)を付けていると、数珠屋の若丹那がやって来て「なぜそんな面倒臭い事をやってるんや。『、』や『。』なんて省いてしまえば良いやないか。」と声を掛けてきました。それを黙って聞いていた近松門左衛門。数日後、近松門左衛門から数珠屋に手紙が届きました。「ふたえにまげてくびにかけるじゅずをおつくりくだされたく」「ふたえにまげてくびにかけるじゅずをおつくりくだされたく」
さっそく数珠を作った若旦那、数珠を近松門左衛門に届けました。「私が注文したものと違うので、これは受け取れない。」驚いた若旦那、「書かれてあった通り、二重に手首にかける数珠を作って来たんですよ!」と抗議しました。「私は二重に首にかける数珠を頼んだのですよ。手紙をよく読みなさい。」「二重に、手首にかける数珠」「二重にて、首にかける数珠」句読点の位置で意味が変わってしまいます。近松門左衛門は若旦那に、文章の句読点の大切さを教えたかったんですね。人に伝えるために読みやすさにこだわる近松。私たちも、学ばなければいけませんね。
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