西大路校のブログ

近松門左衛門

2017/04/11

西大路・下京区・南区・右京区の皆さん、こんにちは!
教室長の松田です。


先日、久しぶりに大阪の曽根崎に行って来ました。
国語・歴史を学ぶ時に避けては通れない偉人、近松門左衛門の
作品の舞台を見たくなったからです。


近松門左衛門といえば「曽根崎心中」
醤油屋の手代、徳兵衛と遊女お初が友人に裏切られ、
世をはかなみ心中するという悲恋ものです。


商店街を抜けると、目的地「お初天神」が有りました。


境内に一歩足を踏み入れると・・・!!!


何と恋人の聖地になっていました。


ハート型のオブジェや顔だしパネル等、
何故か微笑ましくなりました。
悲恋よりも、こちらの方がポジティブな
大阪人にピッタリかも知れませんね。


近松門左衛門は福井県出身。
江戸時代の浄瑠璃作家です。
日本のシェークスピアとも言われ、作品は110を越えます。


文章へのこだわりから、この様な逸話が残されています。


近松門左衛門が原稿に句読点(「、」「。」)を付けていると、
数珠屋の若丹那がやって来て
「なぜそんな面倒臭い事をやってるんや。『、』や『。』
なんて省いてしまえば良いやないか。」
と声を掛けてきました。
それを黙って聞いていた近松門左衛門。


数日後、近松門左衛門から数珠屋に手紙が届きました。


「ふたえにまげてくびにかけるじゅずをおつくりくだされたく」

「ふたえにまげてくびにかけるじゅずをおつくりくだされたく」

さっそく数珠を作った若旦那、数珠を近松門左衛門に届けました。


「私が注文したものと違うので、これは受け取れない。」


驚いた若旦那、「書かれてあった通り、二重に手首にかける
数珠を作って来たんですよ!」と抗議しました。


「私は二重に首にかける数珠を頼んだのですよ。
手紙をよく読みなさい。」


「二重に、手首にかける数珠」
「二重にて、首にかける数珠」
句読点の位置で意味が変わってしまいます。
近松門左衛門は若旦那に、文章の句読点の大切さを
教えたかったんですね。


人に伝えるために読みやすさにこだわる近松。
私たちも、学ばなければいけませんね。



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