他人の空似

西大路・下京区・南区・右京区の皆さん、こんにちは！
教室長の松田です。


おっ、どうしたん？
手が止まってるぞ。
どうしたん？Aさん、さっきからジーっと先生の顔見てるけど。
「誰かに似てるねん。」
松田先生が？
「うん、思い出されへん。」
俳優？ミュージシャン？それとも・・・芸人？
「違う。」
誰やろう・・・
「思い出した！」
誰？誰？
「親戚のおっちゃんや！」
へえー、中々イケメンのおっちゃんやなあ。
「そんな事ないけどなあ。」
Aさん、そこで『うん、カッコいいねん。』って言うとけば先生もノリノリで授業出来たのに。
「嘘はつかれへん。」
これは嘘とは言わへん。
方便って言うねん。
「方便？」
そう。
『嘘も方便』ということわざ知らん？
「ことわざなんて知らん。役に立たへんし。」
そんな事ないよ。
「方便ってそもそも何？」


昔、子どもを亡くした母親が、どうしても子どもの死を受け入れず、お釈迦様に『この子を生き返らせて下さい。』 って頼みました。
お釈迦様は『それでは家から葬式を出したことのない家を探して、そこからケシの実をもらって来なさい。』と言いました。
母親が必死になって家を回りますが、どこにも葬式を出したことのない家は有りませんでした。
『死の悲しみを経験しない家は無いんだ。』という事に気付いた母親は、子どもの死を受け入れました。


「なんか悲しい話やなあ。」
『嘘も方便』って物事を上手く運ぶためには、仕方なく嘘をつくことも必要になるという意味。
「ふーん。つまり先生がカッコいいって嘘をつけば良かったって言うこと？」
先生がノリノリになっていい授業出来ればAさんも成績アップするやろ？
「関係有るのかなあ。」
『風か吹けば桶屋が儲かる』っていうことわざが有ってやねえ、関係ないように見えて・・・
「わかったわかった、話長くなりそうやから勉強しよ。」
おー！やる気になってくれたね。
無駄話のように見えて、これが
『急がば回れ』やね(笑)
ことわざって役にたつやろ？


最近、塾生を見ていると語彙の少なさが気になります。
同級生同士で話すことが多く、ことわざ・慣用句を使わないようです。
しかし、ことわざは先人の智恵。
良いものは残していきたいですよね。
西大路教室にはことわざ事典やことわざの単行本が置いてあります。
１度手にとってみてください。
様々な刺激でやる気をアップさせましょう。

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