古川中央校のブログ

2021年高校入試所感

2021/03/06

大崎市のみなさん、こんにちは。

ナビ個別指導学院　古川中央校です。

中3生の皆様、入試はお疲れ様でした。今回は私独自の分析をしてみたいと思います。

全体的に難易度が低くなっている。コロナの影響を鑑みての対応か。思考力を問う問題は社会で見受けられたが、あとは正面から解くもの。英語だけは難しくなっている印象。

【英語】リスニングは例年と同じ難易度。みや模試を繰り返し練習してたりするととできるかも。第2問の文法は疑問詞、現在分詞、未来形、接続詞whenと単語熟語が少し。第3問はやりにくいかも。1.2とも広い範囲を読まないといけないし、3は選択肢の文の意味を把握する必要がある。飛ばして後からやった方が良い。第4問は単語が簡単で意味をつかみやすい。選択肢も基本熟語なので選べる。ネタとしては"sustainable"とあって、今年ならでは。第5問は英作文なので自分で考える。「挑戦」ってなに？を英語にすればok。また3文以上の英語を書く、というものは減点法なので簡単な英語で、ミスなく書ければ〇。5教科の中で英語が一番難しいか。

【社会】昨年度から比べると、難易度は据え置き程度。資料の読み取り問題が少し増えているコロナの影響で範囲が狭くなっている割には、3分野ともまんべんなく出題されている。地理では資料の読み取りもあるが、逆に適する資料の方を選ぶ問題もあった。大学共通テストと同じような問題。歴史は通史として出ているのは例年通り。得意な時代があってもダメで、広い知識が必要。歴史の問題は難易度が低めなので、ここで稼いでいてほしい。公民では地方自治や財政、女性の活躍など今年ならではの問題が多い。ニュースを見ている生徒の方が強い。思考力を問う問題は確かにあるが、いつもより単語を答えるものが多いので、勉強している生徒は答えやすかったかもしれない。

【国語】現代文は分かりやすい。読み取りでも作文でも「話し合い」について論じていて、それを推す意図を感じた。話し合いの中での位置や進行案など、例年にはない考え方だった。漢字、慣用句は簡単なので全問正解していてほしい。小説は読みやすい。作者は「大崎梢」知っている人がいるかも。桐谷美玲の主演映画「スノーフレーク」や千葉雄大のドラマ「プリティが多すぎる」の著者。問題も字数指定があるので、答えを探しやすい。相変わらず、論説文は難しい。「説明しなさい」というのは複数箇所から探すし、また文章を咀嚼して自分の言葉で考えて書かなければならず、難易度が高い。古文は「連歌比況集」は中学生は知らないはず。作は室町後期「明智光秀」の時代でしかも光秀が「連歌」が得意だったから選ばれただけだと思われる。ただ問題はよく読めば答えられる上、平安期の古文より意味が現代に近くて考えやすい。

【理科】例年通りの問題形式。第1問が基本、2問が生物、3問が化学、4問は物理、5問が地学。基本問題はテキストの基本のページ程度でできる。生物は植物の遺伝。得意な生徒は多いと思われる。化学は酸化と還元をかいろや製鉄方法で出題。計算問題はあるが、それほど困らない。物理はばねばかりと浮力。前年に比べれば著しく難易度が下がっている。浮力の作図があるが、第6回くらいのみやもしに似ている。密度の計算もあるが、これも問題ないと思われる。プラスチックの種類や密度についての出題はやはり、世相を反映しているようだ。地学は天気。典型的な気圧が下がると雲ができる、という実験と湿度から水蒸気量を求める計算はできていてほしい。雲ができる理由の説明は、勉強しているとできるかも。総じて、去年よりも簡単なので、かなり取れていても安心はできない。

【数学】問題構成は例年と同じ。第1問は資料の整理や円錐の体積を含めた基本問題。全部できてほしい。第2問で新傾向に見える問題があるが、確率なので樹形図を書けばできる。あとはいつもの一次関数と二次関数の融合問題と、連立方程式の文章題で、去年よりもカンタン。第3問こそ新傾向。一次関数の説明に合うグラフを選ぶものがある。落ち着いて選択肢ごとに考える必要がある。⑶⑷になると難しくなるが「なお、」とヒントがある。第4問の相似の証明は実は簡単にできる。仮定からひとつと共通な角でひとつなので条件がすぐにそろう。線分の長さや比を求める方がこの場合は難しい。分かっていることを書き込んでいかないと、どこを求めるのか見失う。円周角や標本調査は範囲から外れている。もともと頻出単元なので、来年度は出るかも。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

おせっかいな先生たちと自分でできた！に導く塾