都城校のブログ
2022/06/25
今回は、気候帯の分類と特徴です!
みなさんご存じの通り、世界の天気はどこも一緒ではありません。
寒いところもあれば暑いところも、
雨が降る所もあれば全く降らないところも、
世界には様々な気候の地域がありますよね。
この世界各地の気候を特色がよく似た緯度ごとに分けた
気候区分のことを気候帯と呼びます。
気候帯を理解することは、地理や地域性を
理解するにあたって非常に大切なことです。
農業や工業といった諸産業の立地は、
気候帯によって決められることもあるので、
気候帯の概念をしっかりと理解しておきましょう。
①熱帯...低緯度で年中温暖・多雨な地域
熱帯とは、赤道付近から北回帰線・南回帰線にかけての
低緯度地帯のことを指します。
温暖な気候が特徴で、最寒月の平均気温が18℃以上は
最低でもある地域となっています。
太陽の熱と光によって気温と降水に恵まれており、
ヤシの木などを代表とした特徴的な植生も多く見られます。
②乾燥帯...雨が降らない気候帯
乾燥帯は熱帯と温帯の間に位置する気候帯で、
雨がほとんど降らない気候帯のことを指します。
中緯度高圧帯と呼ばれる北緯または南緯20度から30度の地点
に位置することが多いです。
これに加えて、最暖月の気温が10℃以上あることが条件となります。
③温帯...四季を味わえる温和で生活しやすい気候帯
温帯とは、熱帯あるいは亜熱帯と冷帯の間に位置する中緯度の温暖で
湿潤な気候帯のことを指します。
最寒月の平均気温が 18℃以下から-3℃以上になる地域です。
温帯には春夏秋冬といった季節の変化が明瞭で、
降水量なども季節ごとに偏りが生じています。
また、温帯の陸地面積は地球上の約10%程度になりますが、
世界の人口の半分近くは温帯の地域で生活しているといわれています。
そのため、土地利用率が高く、様々な産業が発達しており、
多くの先進国が温帯に領土を有しています。
④冷帯...寒く長い冬と熱く短い夏の織り成す気候帯
冷帯とは、亜寒帯とも呼ばれ温帯と寒帯の間に位置する気候帯で、
北緯40度から60度近くの緯度に位置しており、
最暖月の平均気温が 10℃以上、最寒月の平均気温が-3℃以下の地域
という区分けがなされています。
冬は著しく寒いものの、夏の間は気温が上昇することもあって
針葉樹林が卓越した植生となります。
夏季には温帯地域の気候ほどの気温になるものの、
冬季には月の平均気温が氷点下になるというのが特徴です。
そして、南半球には冷帯気候は基本的に存在しません。
⑤寒帯...とにかく寒い気候帯
寒帯とはその名前の通り年間を通して非常に寒い地域に位置する気候帯です。
北極や南極などの極地を中心に分布しています。
植物はほとんど育たず、ツンドラ気候において
コケや草が育つ場合がある程度の植生となっています。
最暖月の平均気温でも10℃に届かない地域を寒帯と呼んでいます。
簡単にまとめると、気候帯の種類は、
熱帯・温帯・冷帯・寒帯・乾燥帯などがあります。
これらは、気温や降水量などを目安として区分されていますので、
今回の記事では赤字になっている気温を中心に整理してみてください!
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