川越中央校のブログ
2023/04/29
ナビ個別指導学院のブログをご覧いただきありがとうございます。
教室長の杉山です。
2023年2月22日に実施された埼玉県公立高校入試の平均点が公表されました。
国語 57.1点(前年62.9点)マイナス5.8点
社会 64.1点(前年52.9点)プラス11.2点
数学 55.8点(前年48.0点)プラス7.8点
理科 58.2点(前年52.5点)プラス5.7点
英語 45.8点(前年52.6点)マイナス6.8点
数学(学校選択) 50.5点(前年42.6点)プラス7.9点
英語(学校選択) 56.7点(前年58.3点)マイナス1.6点
国語は2年連続のマイナスです。
他県が採点ミスを減らすべく選択式の問題を増やす中で埼玉は記述が増えていくという逆行現象が起こっています。
この傾向は今後も続くと見込まれますので表現力の練習は必須と言えるでしょう。
社会は問題形式が変わって戸惑うかと思いましたが一転して大幅なプラスとなりました。
用語をそのまま覚えるのではなく図や表の活用に今の生徒は慣れているようです。
数学は前年が急に難しくなった揺り戻しがありましたがこれは多くの人が予想していたはず。
ただこちらも一見してぎょっとするような問題もありましたので受験生の対応力をほめるべきでしょう。
理科はいずれの出題分野も予想が立てやすかったためもう少し平均点は伸びるかと思いましたが5.7のプラスにとどまりました。
今年度の入試問題は出題サイクルがリセットされたと言ってもよいため難化するかもしれません。
英語は出題形式が変わったことでのマイナスだと思われます。
従来は大問2が曜日や月を含む脱語挿入の問題でしたが、そこまで4科目を受検しリスニングも終えた受験生を大きく驚かせたと思います。
学校選択問題について。
数学は北辰テストよりは大幅に平均点が上がっていますがそれでもようやく約50点。やはり難しいですね。
各問題の正答率はまだデータが公表されていないですが、最後の図形の問題まで時間に余裕をもって取り組めた人はほとんどいなかったのではないでしょうか。
英語はおおむね例年通りと言ってもよいと思います。選択問題に臨む生徒はそもそも文章読解に強く、初年度から大きく平均点は変わっていない印象です。
気になるのは学力検査問題の英語と社会の平均点の開きです。
高校入試で得点調整が入るようなことはありませんから特定の教科だけを勉強しておけば多く得点できるというような流れが定着しないことを願います。
参照したデータについては「令和5年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施状況について」を、
実際の入試問題については「令和5年度埼玉県公立高等学校入学者選抜学力検査問題等 ※ただし著作権の問題で図などに抜けがあります」をご参照ください。