川越中央校のブログ
2024/11/15
ナビ個別指導学院のブログをご覧いただきありがとうございます。
教室長の杉山です。
最近改めて入試データをまとめなおす機会があり、これ幸いといろいろ視点を変えて調べています。
今回のタイトルにした「1点の重み」は、いまさら言うまでもないことなのかもしれませんが、じゃあ具体的にどれくらい重いのでしょうか。
埼玉県は入試関連のデータを毎年かなり細かく出してくれています。
各科目のデータを見ていると「標準偏差」という項目について学校選択問題の2科目の数値が極端に小さいことがわかります。
高校生になると数学で学習するものになりますが、標準偏差は値が大きい場合は得点の高低にばらつきがある、値が小さい場合は平均点付近にぎゅっと詰まっているといってよいでしょう。
つまり標準偏差の値が小さい学校選択問題は飛びぬけた高得点や低得点の受験生が少ないということを意味します。
では1点を取れるか取れないかで何人分がひしめいているのでしょう。
今度は北辰テストのデータから見てみましょう。
昨年度第6回北辰テストの学校選択問題数学は(実際に学校選択問題採択校を第1志望にした受験生の)平均点が40.1点でした。
その付近の順位表を見てみると41点を取った受験生は406人でこのテストの受験生のうちの3.4%でした。
この3.4%を360人募集の学校に換算すると1点を取れるか取れないかで12.4人分の差がつくことになります。
数学だとだいたいは1問あたり4点の問題になりますから、実際には計算問題を1問正解するか不正解になるかで49.6人順位が変化します。
学校選択問題については英語でも同じような標準偏差ですから、難しい問題に挑むのは覚悟のうえでミスをしないことが他の科目よりもより求められるということがわかります。
この時期の受験生はテストばかりでさぞうんざりしていることでしょうが、結果が返ってくれば誰だって一喜一憂するのですから、ここからのテストと名がつくものには細心の注意を払いながら丁寧に取り組む意識を持って頑張ってください。