鶴ヶ島市・川越市・坂戸市の皆さま、いつもお世話になっております。
ナビ個別指導学院鶴ヶ島校の鈴木です。
昨夜からの大雨、皆さんのところは大丈夫でしたか?
私は電車の遅延で危うく川越に一泊するところでした。
今回はこの大雨や台風にまつわるお話をしていきます。
さて、今回の大雨、何が原因か皆さんはご存知でしょうか?
キーワードは「線状降水帯」です。
実は今回の大雨、台風が上陸したり台風から雨雲が伸びてきたりして雨を降らせていたわけではないんです。
では何がこんなに雨を降らせたのかというと、「線状降水帯」がこの災害級の大雨を降らせていたのです。
線状降水帯とは発達した積乱雲が帯状になって大雨をもたらす現象です。
今回の場合は日本列島と台風の間にあった梅雨前線に、
①台風から湿った空気が供給された
②日本列島西側にあった水蒸気の塊が合体した
ことが原因で高知から東京まで伸びる、1000キロにも及ぶ非常に大きな線状降水帯となりました。
地理や理科では積乱雲・線状降水帯・前線はキーワードですので押さえておきましょう。
また、台風や大雨の際にニュースでよく聞くのが、
「川の様子を見に行った方が流された」というものです。
こんなニュースを聞くたびに、そんな簡単に流されるもの?
と思う方も多いのではないでしょうか。
実は、この理由は理科の授業で習っています。
え?と思う方もいらっしゃると思います。
お父さん、お母さんは円形の水槽にメダカを泳がせ、周りで縞模様を動かして泳ぎ方をみる実験を覚えていますでしょうか?
この実験では、メダカは周りの景色を見て位置を把握するため、周りの縞模様を動かすと同じ方向にメダカも泳いで位置を保つということを学びます。
実はこれ、人間の脳も同じなんです。
人間の脳もバランスを取るために、周りの景色を見ながら体の平行を保っています。
それが川の流れを眺めると、流れの方向に体を動かすことでバランスを保てると脳が錯覚してしまうのです。
そのため、思ってもいない所でバランスを崩してしまいます。
今日は大雨のお話から始まり、人間の脳のお話までしてみました。
雨や台風は地理や理科でも出てくるように、同じテーマでも違う科目にまたがる内容があったり、
「川に流された」という一見関係ない事象も実は理科の範疇だったりします。
系統的に一つの事象について学ぶだけでなく、体系的に学んでいきましょう!