今回はテストでよくある「うっかりミス」についてのお話です。
一口に「うっかりミス」といっても2種類あります。
一つは、問題の読み落としや、見間違い、写し間違いによる「ミス」です。
例えば、問題文の「ただし、...」を読み落としてしまったり、単位を間違えてしまうものです。
これを防ぐには、よく駅員さんがやっている「指先確認」が一番。
鉛筆やシャープペンシルの先で問題文をたどりながら読むことで、
目線が一文字一文字きちんと追えるので、読み飛ばしや読み落としを防げます。
また、数字や符号の写し間違いが多い人は、問題用紙と回答用紙を近くに並べて置きましょう。
視線をあちこち動かすと、思わぬ写し間違いを招きます。
問題用紙と回答用紙を近づけて、なるべく視線の動きを小さくするとよいでしょう。
これらは、いわゆる「うっかりミス」。
不注意によるものですが、中には「うっかり」では片づけられないミスがあります。
それがもう一種類のミスです。
よくあるのが、例えば数学の計算問題で、( )がついた式になると間違える、分子が多項式になっている分数が出てくると間違えるなど。
これらは「うっかり」ではなく、そもそも正しいルールが身についていないのです。
たくさんある計算問題の中でポツリポツリと間違えるので一見「うっかりミス」のように見えます。
しかし、よく見てみると、上記の例えのようにある一定のパターンの問題になると決まって間違える人がいます。
これは、単に注意力の不足では片づけられません。もう一度、正しい規則を覚えなおすことが必要です。
ですから、本当にうっかりしただけのミスなのか、それともわかっていないために起きたミスなのか見極めるには、
普段から間違えた問題があったらその原因をキチンと分析することが大切です。
丸付けをした時にさらっと見直すのではなく、ひとつひとつ細かく原因を探りましょう。
その積み重ねが後者のような間違いを減らす唯一の方法です。