南葛西校のブログ
2022/08/04
江戸川区 葛西地区のお住まいの皆様
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
ナビ個別指導学院南葛西校でございます。
本日は朝からあいにくの空模様で、雨が非常に強く雷の鳴る時間帯もございました。
足元も悪くなっておりますので、十分にご注意していただければ幸いです。
表題の件、4月19日(火)に実施されました、全国学力・学習状況調査についての詳細が、文部科学省より発表されました。
その内容の中でも、気になるポイントがありましたので、ピックアップさせていただきます。
〇2つの数量に関しての考察(割合)
問題)
リンゴの果汁が20%含まれている飲み物が500mLあります。
この飲み物を2人で平等に分けると、1人分は250mLになります。
この250mLに含まれている果汁の割合について、次のようにまとめます。
250mLは、500mLの1/2です。
このとき「 ア 」
アに当てはまるのは
①飲み物の量が半分になると、果汁の割合も半分になる
②飲み物の量が半分になると、果汁の割合は2倍になる
③飲み物の量が半分になっても、果汁の割合は変わらない
このような問題です。皆さん、いかがでしたか?
この問題の回答率をそれぞれ見ていくと
①...67.7%
②...9.2%
③...21.6%
上記以外、無回答...1.5%
気になる解答は...③です。
この問題の肝は、「割合を理解しているか」になります。
割合の単元は小学生の算数の中でも鬼門とされる単元で、多くのお子様が苦労します。
苦労する理由は、「抽象的」な内容だからです。
「100円」という言葉を見たときに、多少の差はあれど、具体的な想像が色々とつくはずです。
「20%」という言葉を見たときに、ピンと来る小学生は少ないです。
そして、「100円」は2人で平等に分けると「50円」になりますが、「20%」を2人で平等に分けても「10%」とはなりません。
この辺りの理解が曖昧だと、その後の勉強でとても苦労します。
ポイントは2つです。
①分かりやすく可視化(見える化)する
言葉だけだと分かりにくいので、分かりやすく可視化しましょう。
線分図を書いたり、図にしてみるのもいいでしょう。
この作業を「自然と」行えるようになったら最高です。
ずーっと問題とにらめっこして、一向に手が動かない方は、まずはここから始めてみましょう。
②身近な例を考える
果汁20%の件を、具体的な内容に置き換えましょう。
例えば、家族や友達とリンゴジュースを飲むとします。
果汁の割合は、要は味の濃さです。
コップに分けて飲んだ時、味の濃さは変わりますか? 変わりませんよね。
つまり、分けても濃さが変わらない=果汁の割合は変わらない。
こういうわけです。
現在の学校教育の多忙さを考えると、こういうところまで伝えることは困難なのが現状です。
ナビ個別指導学院南葛西校では、ただ学校の勉強を教えるのではなく、どうやったら伝わるか・理解できるかを考えて指導していきます。
少しでも興味のある方は、ぜひ当塾までお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。