有田校のブログ
2020/12/09
「先生、子どもが音楽を聴きながら勉強してるのですが、
そんな姿勢は良くないと思うので言ってやってください!」
「お母さんごめんなさい。
「え?普通は机に向かって集中しないとダメじゃないですか?」
「そうですね。そうした姿勢もアリです。」
「私はそうして勉強してきたので、
「お母さん、色んなタイプの人間がいるのと同じで、
その子に合った方法があるんですよ。」
「そうなんですか?」
「そうなんです!例えばお母さんが会社の社長としますね。」
「はい。」
「お母さんの会社に営業部門と経理部門があるとします。
求人で簿記1級の資格を持った人が採用となった場合、
お母さんはその人物をどちらの部門に配属させますか?」
「経理部門です。」
「勉強もそれと同じなんですよ!」
「え?」
「その人物の能力を最大限活かしたい場合、
「普通はそうします。」
「勉強法も同じで、机に向かって集中できる子もいれば、
音楽を聴いていないと出来ない子もいます。」
「でも、、」
「我々の既存の価値観で決めてしまうと、
「なるほど、、」
「少なくとも音楽を聴いてテンションが上がって勉強が捗るなら、
多分、それは正解なんですよ。」
「そんなもんですかぁ」
「ただ、
〇〇君はそこだけ気を付けるように!」
「うん、大丈夫」
「お母さんに勉強の指摘されたときに、先生が良いって言ったし!
と笠に着て言い訳するのはなしやで?」
「そもそも、かさにきるってどういう意味?」
「...辞書引こか」
「お母さん、一緒に頑張りましょ」
巷にあふれている「〇〇勉強法」
これらを否定するつもりは毛頭ないのですが、
とどのつまり自分にあった方法を見つける必要があります。
私たち教育者は色んな勉強法のアドバイスをします。
しかし、それがあっていなければ捨ててください。
もしかしたら真逆の解が正答の可能性もありますし、
既存の価値観から新たな価値観を生み出せることもあります。
これからの将来に向かう子どもたちに必要なのは、
できれば自発的に、自身で考え導き出す経験を積み、
たくさんの失敗から学んでほしいものです。