橋本校のブログ
2023/03/31
いつもご覧いただきありがとうございます。
本日で3月も終わりですね。
明日からは4月です!
新たな学年での1年が始まります。
これまでの経験を活かして次のステップでも頑張りましょう!
さて、本日は小学生の苦手単元TOP3に入るであろう
「算数の文章問題」のお話をしようと思います。
三者面談でも
「うちの子、計算はよくできるのに文章問題が苦手で・・・」
という保護者の方の声をよく聞きます。
そこで
・なぜ同じ算数という科目でここまで差ができてしまうのか?
・家庭でどうアドバイスして教えていけばいいか
をご紹介します!
まず算数の論理的思考力には「数の理解」と「言葉の理解」が必要です。
最初につまづくことの多い文章問題では、
「言葉の理解」が原因でつまづいているケースが多いです。
ある2年生の子は「りんご3個とみかん2個を足す」
と書かれている問題はなんなく解けます。
しかし「足す」が「合わせると」や「全部で」
といった表現に変わるととたんにわからなくなるのです。
引き算でも似た例がいくつもあります。
「小鳥が10羽います。3羽逃げました。何羽残っていますか?」
と問題にあるとき、
「10ー3」と書いてあれば計算できますが、
「逃げる」=「引く」と結びつかないので混乱してしまいます。
また、数える単位で戸惑う子もいます。
「何個」から「何羽」に変わると
「羽」が個数を示す単位とわからず解けなくなってしまうのです。
教科書や問題集を見ていただくとわかるのですが、文章問題は
「増えると」「減ると」「足りないのは」「残りは」
などさまざまな表現がなされています。
算数の学習で重要なのは
「足すって書いてないけど足し算やんな」
「引き算しろってことやな」
と子供自身が自分の感覚でわかるようになることです。
なので、お子さんが文章問題で悩んでいる様子を見て
「これは10ー3ってことやろ?」
などと肝心なことを口走ってしまうと、
学びのチャンスを棒に振ってしまいます!
「小鳥が10羽いて3羽逃げちゃったってことは
3羽どっかに行っちゃったってことやろ?」
「数が減ったんかな?」
「じゃあ引き算やんな!」
というふうに
「逃げる=引く」
が結びつく会話をしてみるといいでしょう!
このように言葉を使って考えることを習慣づけることは、
親御さんからの問いかけが大切になります。
そして、語彙を増やす工夫をしましょう!ポイントは二つです。
一つ目は、数を数えるときにいちいち単位をつけることです。
「ゾウが二頭」
「トンボは匹でもいいけど頭もOK」
「椅子が四脚」
など物の考え方に違いがあることを伝えていきましょう。
二つ目は、子供にはわからないだろうと決めつけず、
いろいろな話を聞かせてあげることです。
わざと難しい言葉を使った後に、
「それって〇〇って意味やけどね」
とさりげなく通訳します。
そうすることで一つの物事を示すのに
いろんな言い方があることがわかります!
いかがでしたでしょうか?
今回のお話で少しでも皆様の勉強面の困りごとが
減るきっかけになれば幸いです。
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