海南校のブログ

小学校低学年の読解力の育み方

2021/09/28

「うちの子、読解力がなくて...。どうしたらいいですか?」
小学校の低学年の保護者様から聞かれることがあります。

では読解力とはなにか?
大きく言ってしまえば語彙力と経験です。

語彙が少ないと文章を把握するのが難しいです。
経験がないと相手の心情を把握するのも難しくなります。
10歳にも満たない子どもにそれらを習得させるのは、
今の時代は難しくなっていますね。

ではどうすればいいか?
やはり読書(音読)量を増やすのが定石です。
しかし、低学年だと本を読まないのがほとんど。
そこで有効なのが読み聞かせとなります。

読み聞かせの有効な年齢は3歳~5歳とされています。
だからと言って、別にそれを逃したから失敗ではありません。
子どもの興味を引き出すきっかけになれば、年齢はあまり関係ありません。

また、勉強に熱心な方はついつい難しい本を読み聞かせようとします。
それは子ども目線ではなく、目的が変わってしまっています。
ですから、読書から語彙や経験を養う土台作りのためと割り切って
子どもが聞いていられる内容のものを用意してください。

私のおすすめは紙芝居です。
おすすめの理由は文字がなく、絵に集中するからです。
絵に集中するのでイメージや想像力が高まります。
絵から「どういった内容だろう?」と考えるきっかけにもなります。

読み手は大事な部分に抑揚をつけたりする技術が必要になります
それを聞いた子どもは自然と「ここが大事なんだな」とか、
「声色で心情を考えられる」ようになってきます。

こうしたことを繰り返すことによって、
自身が経験していなくとも、相手の状況から心情を推察する土台ができます。
それに加え、物語などに興味を持ったり、
質問が飛び出すなどの副次効果も期待できます。

紙芝居は和歌山の県立図書館などにあります。
気になる方は一度訪れてみてくださいね。

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